冬の味覚?
チェックアウトする時、あの人が居た。その方は、マスクを付けて、髪を1本に結わえた女性。昨日、中居さんがつきさんに話していた女性…。つきさんは目で追っていた。その方は、他の宿泊客と話している。つきさんに声をかけようと…?
「なるほど…。」
「…何がです?」 「後で教える。」 「?」
つきさんは、受付へ。
明里は売店へ。俺も売店に向かう。…売店の土産を見ていた。冬の味覚?…味噌もち?…この地方で冬になると、食べられている餅か…。緑色の豆が入った餅や、黒ごまが入った味噌味の切り餅だった。食べた事ないから買ってみる事に…。黒ごま入りを買おう…。会計を済ませたつきさん、青い豆入りの味噌餅を買うことに…。会計をする。さっきの人だった。隣には、別の女性。
「ここを押して、そう。」
「はい…。」
たどたどしい手付き。…レジ…初めてなんだな。今、セルフレジで簡単に出来るけど…。ここのレジは、昔のレジ。会計を済ませると、切り餅を紙袋に入れてくれた。その後、宿泊費の会計を済ませた。すると…
「朔夜さん、明里さん。出さなくていいよ。」 「「え?」」 つきさん…マジ…(汗)…。そう俺たちに言った後で…
「あ、支配人…。」
「おはよう、伊原さん。」
「おはようございます。昨日は、ありがとうございました。またよろしくお願いします。」
「チャロくんとまた来てください♪」
「はい。ありがとうございました。」
そう支配人さんにお礼を言った。明里は
「本当にありがとうございました。また来ます。」
「ありがとうございました。」
チャロは、キャリーケースにの中で大人しくしていた。支配人さんがキャリーケースの中にいるチャロに優しく声をかけた。
「大人しくていい子だ。またおいで。」
…ニャ…チャロのか細い声が聞こえた…。それを聞いた支配人…。
「いい子だね♪」
…他のスタッフさんも、チャロの鳴き声に、癒されてるのか、ニコニコしていた…。




