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水で…

千鳥の間に入った俺たち。床の間があって、炬燵にテレビ。…なんか、普通の家?って思った。洗面所も普通。あれ?トイレが広い…ウォシュレット付きトイレ。…?…。箱がある?…浅めのダンボール。…なすと印字されたダンボールに砂が入っていた。つきさんに聞いた。

「チャロくんのトイレ。」

あ…なるほど…。ふと壁に目がいく。壁、木の板が張り巡らされていた。爪とぎされないようにか?つきさんに聞いたら…

「爪とぎ可。…この部屋は、千鳥となってるけど、猫の間。」

実はこの宿、ペット可能の宿で、犬と猫を連れて泊まる方が利用していた。ここの支配人さんが大の動物好きなんだとか。

「今、ペットブーム?なのか知らないけど…。結構多いみたいなんだ。ペットと出かける方。こんな宿あったらいいなって。それで始めたんだって。でも念の為聞いたんだ。チャロくん連れて行ってもいいか。って。大歓迎だって。」

…つきさん…。

「つきさん…本当にありがとうございます。」

明里が頭を下げた。

「つきさんありがとうございます。」

俺も頭を下げた。

「お礼は支配人に言って。飛び込みだからさ。」

「はい。」

急にも関わらず、ここの支配人さんが泊めてくれたからと、つきさんは言った。

「失礼します。おしぼりとお菓子をお持ちしました。担当の白鳥です。」

「あ、白鳥さん。お久しぶりです。」

「伊原さん。久しぶり。元気?」 「うん。」

つきさんの知り合い?

「今日はゆっくりしていってね。後、猫ちゃんのオヤツもあるから。」

…スティックタイプのオヤツ…。かつお味だった。「あ、ありがとうございます。チャロの大好きなオヤツです♪」

チャロよかったな♪だけど…キャリーを覗く。まだ…拗ねて…ない…。オヤツと聞いて、目が…光っていた。…獲物を狙う目…だ…(汗)…。そっとキャリーから目をそらす。中居さんがお茶を入れてくれた。

「猫ちゃんには猫用ミルクね。」

なんか一緒に持ってきてくれたヤツ…。猫用ミルクだった。…な…なんかすげぇなこの宿…。

「伊原さん、お夕食18時からで大丈夫?」

「お願いします。」 「飲み物は、どうする?」

「ジンジャーエールと…朔夜さんたち何がいい?」

「生ビールがいいです。私は梅酒。」

「分かりました。…猫ちゃんの…」

「お水で大丈夫です。」

「あ、はい…。それと猫ちゃんのお食事…」


明里のフライングに吹き出しそうになった俺!つきさんもクスッと笑った…。

「…明里さん、チャロくんとご飯一緒に食べてる?」

「一緒に食べてます(照)」「一緒にお願いします。」 「分かりました。朝は8時からね。」

「分かりました。よろしくお願いします。後、これ、みんなでジュースでも買って。」

…?…何か…?ポチ袋?…。

「ありがとう。あんまり気を使わないでね?」

「…飛び込みだから。お世話になります。」

「分かった♪ありがとうね♪」

中居さんが部屋から居なくなった後に聞いた。

「心付け。」

…?…。



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