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しかく

道の駅せきかわにて、トイレ休憩を済ませ、小鷹町へ向かう。

「…雪降ってないといいな。」

「そうですね。」

「アソコでガソリン詰めていくよ。」

「分かりました。」

山の中のガソリンスタンド…。ここで詰める。前にも立ち寄った事があった。ガソリンを詰めてる間にも、小鷹町から来た車が目に付いた。ナンバーが長沢…。雪は積もってなさそうかな?四角い形で白のファミリーカーだった。


つきさんの車には四角いサイコロの形をした芳香剤が、ダッシュボードの右端に付けてある。色は赤紫。香りは柑橘系の香りだった。

「チャロくん、この香り大丈夫かな?」

「犬や猫の嗅覚って凄いですからね。」 「うん。」

猫は柑橘系の香りがダメ。明里はフローラル系の柔軟剤を使っている。つきさんは石鹸の香り。俺は前は柑橘系だったけど、つきさんと同じ、石鹸の香りにした。

つきさんがコンビニへ寄る。お金を下ろしに行った。俺は明里にLINEをする為に、スマホをポケットから取り出した。

「これから行く。」

「了解。」……スタンプが送られてきた。…猫のスタンプだった。…あれ?この猫確か、つきさんの動画で見せてもらった猫。この猫…人かな?と思ったほど賢い。猫種は…スコティッシュフォールド…。スコって折れ耳のイメージだけど、動画で見たスコは立ち耳だった。つきさんが戻ってきた。

「お待たせ♪じゃ行こうか♪♪」

「はい。」

コンビニの駐車場を出て、明里のアパートへ向かう…。明里がアパート近くの道路まで出てきてくれた。ハザードを上げて止まってくれたつきさん。窓を開け明里に歩道側から乗るよう伝えた。

「明里さん、チャロくん香り大丈夫?」

「…大丈夫です。ね?チャロ?」

キャリーケースに声をかけた。大人しいな。

「…拗ねてるみたい(汗)」「…一緒に行くけどなぁ…。」

前の事があるから拗ねてるようだった。

「…行くよ♪」 「はい♪」 「はい。」

つきさんが道路を確認…。1台の車が行った後に、ハザードを切って、ウインカーを右に点滅させた。


15分後宿に着いた。ちょっと山の中の温泉。看板には旅館寒雀…となっていた。

「雀のお宿って言ってる。」

中に入る…。番頭さんが居た…。

「こんにちは。予約した伊原です。」

「いらっしゃい。伊原さん。」

「お久しぶりです。支配人…。」

し…支配人??

「猫ちゃんは?」 「キャリーの中だよ。」

キャリーケースを見ずに、明里を見る支配人さん。

「可愛い猫さんだね。この子?」

「…違うよ。」 「…可愛いな。」「猫見て。」

俺も明里もビビったが…このやり取りがつきさんたちには何時もの会話らしい…。

「部屋は千鳥ね。それと、夕食あれでいい?」

「はい。あ、チャロくんの…」

「もちろんあるよ。あ、猫ちゃん魚派?肉派?」

明里に聞いた。支配人…長方形の黒縁メガネが目立っていた。

「お肉もお魚も好きですね。」

「なら…お肉にしようか。あ、そうだ。伊原さん、アレなんだけど、ボタンとモミジがある。どっちいい?」

花食うの?木も??

「ボタン。」 「OK」

「フグあります?」 「今日は無い。」

「分かりました。」

花と木?の他にフグ??



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