霰
7号線を通って、道の駅せきかわへ向かう。さっき、うみを怒らせてしまった。けど
「雷斗さん、食べます?」
あの白い宿ミルクショコラを食べていた。これ、1度食べると止まらなくなるお菓子。1口サイズのあられで、噛むとサクッとしつつふわふわと解ける…。その後にミルクショコラの絶妙な甘さ♪美味い♪職場へのお土産にもいいこのお菓子。うみは3袋買った。大きな袋に個々包装に8袋。
「お土産に買いました。」
「俺も買いたかった。」
「なら持って行って下さい。」 「いいの?」
「はい♪」
お菓子を食べてるからか、機嫌が直っていたうみ。良かった。…?…パラパラと…フロントガラスに霰が落ちてきた…。…寒くなってきたからな。
午後2時25分。明里が俺のアパートから帰った。1度帰って、つきさんの車で迎えに行く。つきさんは、スマホを見ていた。洗い物を済ませた俺。つきさんにスマホを見せて貰った。冬キャップをしている動画だった。
「雪に反射するランタンや焚き火もいいな♪」
「そうですね。」
「…いいなぁ…キャ…はっ!」
手を当ててくしゃみした…。しかも連発…。
「…はぁ…。キツい…。朔夜さんティッシュ貰ね。」
「はい。」
鼻をかむつきさん。炬燵から出て、ゴミ箱に捨てに行った。
「トイレ借りるね。」 「はい。」
つきさんのスマホを見る。つきさんが見ている動画は、キャンプ動画の他に、ストップモーションアニメ。他には、宇宙動画に植物動画。…なんかつきさんの動画…。
トイレから戻ってきたつきさん。
「…そろそろ準備しよう。」 「はい。」
炬燵から出て立ち上がり、つきさんにスマホを渡した。
「ありがとう。明里さん迎えに行って、お金も下ろすから。コンビニに寄るね。」
「はい。」
本当にどこに行くんだ?チャロもいいって…。準備をして、アパートを出た。




