ほうれい線…
美容室に来た私…。長井さんは、私の髪を触りながら見て…尋ねた。
「…今日は、どうする?」
「毛先を揃えてもらって…。長さは…」
「…いつも通りね。…ね、海ちゃん。久々にショートにしてみない?」
「ショートカットですか?」 「そう。」
ショートカットかぁ…。どうしようか悩む私。すると長井さんが…
「髪を切るとね、悪いモノが落ちるのよ。」
悪いもの?長井さんは、私に…。
「…私も聞いた話だけど…髪ってね、綺麗にしておくことで、運気が上がったりするの。願掛けで伸ばしたりする方もいるけど…カットする事で、悪い物を払う効果もあるんだって。最近…ツイてないでしょ?浮かない顔してたから…分かっちゃった。」
…そういえば…。
「後ね…髪はストレスの影響が出やすいの。まずは白髪。円形脱毛症。栄養不足で枝毛。切れたりね。後はこれもね。」
私の髪を、1本だけ切って、見せてくれた長井さん。…髪の毛の先が…丸く…まるで、玉止めした糸みたいになっていた。
「これ、栄養不足でなるのよ。ちゃんと食べてるの?」
…まるで…母親?見たいに心配してくれる長井さん。
「食べてますよ。大丈夫です。……久々にショートにしてみようかな…。」
「…うん♪後、染める?」 「はい。」
「じゃぁ準備するから、待っていてね。」
「はい。」
…美容室で髪を切りながら、長井さんとおしゃべり。… その頃…
「…なんでそんな所切ったんですか?」
休暇中に星野主任から尋ねられた…。訳を話したら…
「…あ~。」
加藤主任呆れ顔…?と…思いきや…
「……明里と同じだ…。」
呟く加藤主任…。?の星野主任と俺。
「明里と同じです…。アイツこうやって切るんですよ。」
加藤主任が、食材を切る真似をした。…俺のやり方だった。それを見た星野主任。
「危ないよ!それ!」
「でしょ?!で…母さんが、やり方教えたら…やりにくいって…(汗)俺も明里の真似したけど、こっちの方がやりにくいし。」
「明里さん、よくそれで怪我しなかったね…(汗)」
「しましたよ…親指、削りました…。しかも関節の部分だから、指曲げたりすると、治りがけが痛いらしいし、中々治りにくい場所……」
加藤主任…普通に話すの止めて……(汗)
「…今度は大丈夫です。気をつけます。」
心配そうに見る星野主任と…真顔で俺を見る加藤主任。
「次は…」
加藤主任…予言見たいに話すのやめ…(汗)
「はい。お疲れ様…。」
「…ありがとうございます…♪」
久々にショートに…髪をバッサリ切った私。
「なんかまた学生見たいになったわね(笑)」
「そうですか?」 「うん。」
クスクス笑う長井さん。鏡を見る私。…ほうれい線あるけど…(汗)
「学生の制服着てみたら(笑)?」
ちょっと…それは…(汗)




