後ろ姿
うみが風呂に行った…。その間にスマホでクリスマスプレゼントを検索…。コート…レディース…。…またズラりと出てきた。…今うみが着ているコートは、モスグリーンのロングコート。糸が出ていて、ちょっとだけ色あせてもいた。気に入ってるって話していたが…。それでも、プレゼントしたい…。
ダークグリーン…。これ似合いそうだ。…あ、いやこっちかな?…真剣に選んでいたら…
「雷斗さん?」
後ろに立っていたうみ…ヤバい!うみが風呂から戻ってきた!慌てて、スマホを消してポケットにスマホを閉まった。
「?…お風呂どうぞ…。」 「あ、うん…。」
ポケットにスマホを閉まったまま、風呂へ…。
風呂から上がり、居間に戻る。うみは、スマホを見ていた。珍しいな。この時間に…?
「明日の天気は…」
…?…。なんで天気?さっき天気予報観てたのに…。
「うみ…明日も雪だよ?」
「…みたい…ですね…(汗)」
…?…。スマホを止めて、炬燵から出たうみ。寝室へ向かい、布団の準備。何となく後を追った。座って、シーツを整えていたうみの後ろ姿…。肋骨のヒビが治るまで、別々に寝ていたけど…。
雷斗さんへのクリスマスプレゼント…何にしようかな…。昨年は、キーケース。今年は。雷斗さん、マフラーとかも付けないし手袋もそんなに…。部屋着にしようかな?それとも…。スマホで検索……。あ、雷斗さんがお風呂から戻ってきた…。
慌てて誤魔化した…(汗)…。
スマホの時計を見たら夜9時20分…。そろそろお布団敷かなきゃ…。寝室に向かう。後を着いてきた雷斗さん。
「…うみ…今日から一緒に寝よ?」
「え?だ…だって雷斗さん、骨折してますよね?」
「してるよ。」
「…(汗)…ダメですよ。まだ治ってな……」
ぎゅっと私を抱きしめた雷斗さん…。
「…限界。一緒に寝よ…?」
「大丈夫って…。もしぶつかったら。」
「うみ…寝相いいから大丈夫。」
「…でも…。」 「…ダメ?」
「…分かりました。」 「やった♪」
根負けした私…。本当に大丈夫かな?洗面所で歯磨きを済ませ、雷斗さんと一緒にベットに入る。ぎゅと私を抱きしめて…
「…うみ…」
「?」 「…したい…。」
今…なんて…(汗)




