糸?
12月10日水曜日にボーナスが入った。夜…銀行に寄ってから家に帰る…。家の着いて、うみの車の隣に俺の車を停めた…。車から降りた俺…。…うみも車から降りてきた…。
「雷斗さん。おかえりなさい。」
うみも着いたばかりだった。
「ただいま。荷物持つよ。」 「大丈夫です。」
「右で持つから。」 「…だい…あ」
うみが持っていた、エコバッグを持つ俺。
「大丈夫♪」 「ありがとうございます。」
玄関に向かう。センサーライトが、反応して、ゆっくりとオレンジ色の灯りが、玄関のドアと俺たちを照らした。ドアの鍵を開けたうみ…。うみが先に入り、玄関の電気を点けた。LEDだからか…凄い明るい…。先にブーツを脱いで、家に上がるうみ。
「雷斗さん、荷物貰います。」 「うん。」
うみに荷物を…?…。うみの右肩…。コートから短い糸が…。よく見てみると、縫い目からだった…。俺の視線が気になったのか…。
「…雷斗さん?」
…うみに声をかけられた。
「…うみ…糸出てる…。」 「…糸?」 「右肩…。」
うみも同じように、右肩を見た。
「…このコート、古いから…。…でも、気に入ってるコートなんです。」
…俺から荷物を受け取りながら、話したうみ。
そのまま、うみは居間へ向かい、俺は自分のコートを脱いで、コート掛けへ…。洗面所へ向かい手洗いうがいを済ませた…。…時々、痛む脇腹…。そこを擦る。治るまで1ヶ月…。早く治らないかな。洗面所から居間へと行くと、うみが入れ違いに、洗面所へ。あれ?コート…見ると、うみの鞄の隣にコートが…。なんでこんな所に?…手洗いを済ませた、うみが居間へと戻ってきた。
「…ちょっと見ていたんです…。」
そう話して、コートを持ち上げて、玄関のコートかけへと持って行った。その後で、夕飯の支度をするうみ。今日は、煮込みハンバーグだった。夕飯を済ませた後…。洗い物をするうみ。俺は炬燵のテーブルを除菌シートで拭いていた。その時に、流れたテレビのCM…。クリスマスSALE…。…プレゼント…。あ…そうだ…。




