石で
クリニックに電話する。
「はい。西町クリニックです。」
「すみません。初診なんですが、診てもらえますか?」
「はい。お名前をお願いします。」
「加藤 明里です。」
「加藤 明里さん。生年月日をお願いします。」
生年月日と住所を伝える。風邪症状がある事も伝えた。
「ありがとうございます。どう言った症状でしょうか?」
「えと…一昨日の夜中から、熱と咳、喉の痛みがあると…。」
「一昨日の夜中…。真夜中ですか?」
「…はい。」
「分かりました。12月8日月曜日の深夜から熱があり、他の症状として咳と熱で間違いないでしょうか?」
「…はい。」
「分かりました。他に、症状はありませんか?」
「…怠さかな?」
「…すみません。ご本人はいらっしゃいますか?お話出来ます?」
明里が洗面所から、戻るのを待つ。戻ってきた所で…電話を代わる。
「はい……そうです…。はい…他に症状は、怠さと…寒気があります…。はい…はい。分かりました。あ、後…抗原検査をしまして、えと…陰性でした。…はい…。分かりました…。ありがとうございます。」
スマホの電話を切ると…
「11時30分までに来てくださいって。後、保険証を持ってきて下さいって…。」
「…分かった。」
スマホの時計を見ると10時40分だった。マスクをして、明里と寝室を出て玄関へ。チャロは、明里のベットの中に居た。ブーツを履き、立ち上がる明里。すると…
「…玄関の鍵…かかるかな?」 「?」
この玄関の鍵…中が錆び付いてて、鍵がかからなかった…。
「幾ら回しても、動かないの…(汗)だから…こうして…石を…」
コイツバカなの?流石に引いた俺…(汗)
「…大家さんに連絡して、直して貰わないと…(汗)」
「…田舎だから大丈夫…。チャロ出なきゃ大丈夫。」
「大丈夫じゃない…。後で大家さんに連絡して。」
「…面倒臭い…。」
「面倒臭いじゃない…。ちゃんとしろ?…返事は?」
「……。」
無視…(怒)…。頼むから、ちゃんとしてくれと思っていた。車に乗り、クリニックへ向かう。




