気のせい?
夜10時近くのドラッグストアは、人はあまり居ない。買い物かごを手に、スポーツドリンクと果物入りのゼリー…冷えピタをかごに入れた。他に見て回る。…水まくら…ちょっと見てみる。透明のビニールに入った茶色の水まくら。ゴムで出来ていた。金具が目立つ。他には…?…。アイスバック??…良く分からず…。その場を離れ、会計をする為に、レジへと向かう。
「お預かりします。ポイントカードはありますか?」
「はい。あ、後、袋もお願いします。それと…抗原キットってありませんか?」
ポイントカードを店員に出し、ちょっと聞いてみた…。
「…ありますが、薬剤師不在の為、販売出来ません。申し訳ございません。カードをお返しします。」
「…分かりました…。」
…ピッ…ピッ…と手際よくレジを通した物を別のかごに入れていく。別のかごには、会計済みと書かれていた。
「レジ袋も含めて3778円です。会計機1番でお願いします。」
会計機へ。…カードで払う事に。会計を済ませ、レジ袋に買ったものを入れて、店を出た。車へと戻る。…なんか…気のせいかな?俺の周り病人だらけの様な…(汗)そんな風に思いながら、明里のアパートへと戻る。…寝室から出てきた明里。
「トイレ…。」 「うん。」
しばらく寝室で待つ。明里の寝室は、ベットと小さなテーブル…後はクローゼットがあるだけのシンプルな寝室だった…。明里がトイレから戻る。
「…休むね。」
「何か食べたのか?」 「…食べてない。食欲ない。」
「…少し食べた方がいい。ゼリーあるから、食べない?」
「…うん。食べる。」
明里にドラッグストアから、買ってきたゼリーを食べさせた。…桃が入ったゼリー…。
「頂きます。…美味しい。」
「良かった。食べたら風邪薬飲んで…。」
「…もう飲んだ…。」
「…分かった…。…明里、明日病院に行こう。」
「うん。」
ゼリーを食べ終えた明里。ベットに入る。
「兄さん…ありがとう。」
そのまま、眠った。その間もずっと明里に寄り添う様にチャロがいた。心配してるのか…。
「チャロ?おいで?」
チャロに声をかけた。…ジッと俺を見た…。それでも…明里の元を離れなかった。
…なんか…チャロって人みたいだな…。っていうか…彼氏?
「…明里帰るよ…。」
寝ている明里に言って、明里のアパートを出た。時間は、夜11時近い…。星が見えていた…。車に乗る。ほんの少し停めただけで、白く曇っていた、フロントガラス…。軽く暖気してから、アパートへ帰った…。




