次の日まで
明里がつきさんと話した…。
「えっと…夜中から、熱が出て…。朝からは、咳も…。怠さも喉の痛みもあります。鼻水が少し出ます。節々の痛み…少しあります。…食べました。味も臭いもしました…。はい…はい。兄さん…つきさんが代わってって。」
明里から電話を受け取る…。
「明里さんから、症状を聞いたけど…何とも言えない…。もし可能ならドラッグストアで抗原検査キットを買ってきて。インフルエンザとコロナの両方を判別出来るタイプ…。」
「…可能なら?」
「うん…。この時間帯だからね…。薬剤師が、居ないかも。後、熱何度?」
「あ、計って無かったです。」
「熱計って見て?」 「明里、熱計って。」
「うん。」
明里が、熱を計っている間…。チャロは、大人しく俺たちを見ていた…。俺に威嚇しまくりだったチャロが…。
「朔夜さん、明里さん、今は落ち着いてるみたいだけど、もし酷いようなら、夜間救急外来行って?ただ、かなり待つよ。行く時は救急外来に電話してから、行って。その時に、初診で風邪症状があるって伝えて。」
「分かりました…。」
「大丈夫そうなら、薬を服用して、次の日まで様子見して?」
と…明里が、俺の肩を軽く叩いて体温計を俺に見せた。
「明里の熱…38度です。」
「…高いね…。薬、今日の何時頃に飲んだ?」
「明里、薬何時頃に飲んだ?」
「えっと……確か…2時だったかな…。」
「午後の2時だそうです…。」
「2時…。…薬って風邪薬飲んだの?」
「薬は風邪薬飲んだ?」
「うん。風邪薬。」
「風邪薬を飲んだそうです。」
「…午後2時に風邪薬を服用。6、7時間は経ってるな。なら、薬の効果も切れてくる頃だね…。明日の朝まで様子見てみよか?」
「…そうします。また何かあれば、電話します。」
「わかった。」
「つきさん、ありがとうございます。」
「大丈夫。何時でも連絡して。」
「はい。ありがとうございます。」
つきさんとの電話を切って、
「明里…ちょっとドラッグストアに行ってくる。」
「お金…」 「後ででいい。」
「…ありがとう…兄さん…」
…明里のアパートを出て、近くのドラッグストアへ…。店内へ入り、買い物をした。




