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上がらない

…うみが作ってくれた、氷嚢?は、軽く…それでいて、ゆっくりと冷えてくる。夜中に熱を出した時に使ったアイスノン…あれも気持ちよかったが、熱が下がって来た頃…なんか…冷え過ぎて…。途中からアイスノンを外していたが…これは、丁度よかった。夜6時。うみが夕飯だからと起こしに来た…。…ベットから、そっと足を垂らし、そのまま…ずり落ちる様にして、ベットから出て、立ち上がる。じゃなきゃベットから起き上がれなかった…。それでさえ、痛む…。俺のその姿を見たうみが…

「やっぱり…病院行きませんか?」

「行かない。」 「…(汗)…」

病院に行ったら、また…(汗)…。夕飯が出来ていた。今日の夕飯は鶏団子鍋。久々の鍋。嬉しかった。2人で夕飯を食べ、薬を飲む。

「雷斗さん、お風呂どうします?」

「…入ろうかな。汗かいたし。」 「分かりました。」

熱も無い今なら、入られる。ところが、これがキツかった。風呂へ行く。服を脱ごうと、無意識に腕を上げた瞬間!激痛が走った!痛さのあまりにその場に膝から崩れ落ち、悶絶した!その時に倒した、脱衣かごの音が聞こえたのか…?風呂場の引き戸を開けると同時に、うみが飛び込んで来た!

「雷斗さん?!大丈夫?!」

「…(泣)…」

「…雷斗さん、今から病院に行きましょう?」

「…うん…」

…観念して…行くか…。風呂場から、居間に戻り、うみがスマホを手にして、何処かに電話していた…。しばらく待っていた。電話を?…うみは俺を見て…

「雷斗さん。今、痛みはありますか?」

…そ…そう言えば…今は痛くない。

「…今は、大丈夫…?」

「ちょっと、深呼吸してみて下さい。」

「…痛!」 と…また…電話で話していた。しばらくして、電話を切るうみ…。

「今、けいちゃんに連絡して、相談してみたんですが…雷斗さん、この時間だと…救急外来になるそうですが…行きますか?かなり待つかもだそうです。それと…私もコロナの濃厚接触者だから…って…。」

「…うみ、大丈夫だよ。ありがとう。」

泣きそうなうみ…。

「うみ…。大人しくしてるから、大丈夫だよ…。」

「…(泣)…」

…泣かせてしまった…。そっと…うみの背中を撫でた…。

「…うみ…大丈夫。泣かないで。」

「…うん。」

震えて…不安…だったんだな…。







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