骨折?!
脇腹?雷斗さんは、身体の右側を下にして横になっていた。
「多分、筋肉痛。」「…筋肉痛…?」 「うん…」
本当かな?私の心配をよそに…
「大丈夫だよ。痛み止め飲んだから。時期に効いてくるよ…。」
そう話して、眠った雷斗さん。なんか、変な感じがした…。寝室から、出て、扉を閉めた。炬燵へと戻り、スマホを手にした途端…♪…LINEが届いだ。誰かな?LINEを見てみた。けいちゃんだった。
「さっきはありがとう。豊川君に買いに行ってもらった。」
LINEを返す…。
「大丈夫。豊川君来てたんだね。」
「うん。休み利用して遊びに来ていたの。要らないお土産持ってきたけど…(汗)」
「確かに…(汗)」
なんとなく…けいちゃんに聞いた。
「けいちゃん、雷斗さんが、脇腹痛いって話してるの。」
「脇腹?どっちの?」
「多分…左かな?右側を下にして、寝ていたし。」
「…河本さん、もう一度、病院行った方がいいかも…。」
え?!な…なんで?思わず声に出した。
「もう一度?どうして?」
「河本さん、急性気管支炎だよね?もしかしたら、肋骨を痛めてるのかも…。」
「…肋骨?!」
「咳のし過ぎで、肋骨にヒビが入ったり、後は、神経を傷付けたりしてるのかも…。」
「嘘でしょ?!」
「…もし、ヒビ入ってるなら、安静にして、バストバンドで、固定になるから…。」
さ…サラッと話さないで…けいちゃん(泣)
「連れていく。」 「うん。」
スマホを握りしめたまま、炬燵から出て、寝室に向かう。雷斗さんは、ぐっすり。
「雷斗さん!起きてください!病院に行きましょう!」
いきなり…しかも慌てて雷斗さんを起こしたから、驚いた雷斗さん!
「?!な…なんで?…イッ!」
「!雷斗さん、左の脇腹、骨折かもしれないです!」 「…え…?こ…骨折?!」
だけど、雷斗さん…。
「…うみ、大丈夫だよ。」 「でも!」
「大丈夫…だから…」
そう話して、雷斗さんは、眠ってしまった。起こしても、中々起きない雷斗さん…。どうしよう。
不安でけいちゃんにLINEした。すると、けいちゃんが電話をかけてきた。
「河本さんの痛がり方は?」 「痛いって話すだけ。」
「…なら、しばらく様子見て。もしかしたら、肋間神経痛の可能性もあるから。ぽっきりやったら、そんなんじゃいれないし。後、河本さん、熱もあった?」
「熱?あったよ?」
「その熱冷まし…解熱剤には、鎮痛作用もあるから…なんの薬飲んでる?」
私は、炬燵のテーブルに置いてある、薬の説明を手に取り、見てみた…。
「えっと…これかな?カロナール…」
「カロナールだね。分かった。後、痛い所を湿布で冷やすのも、いいから。」
「分かった!やってみる!」
「うみちゃん、大丈夫だからね?落ち着いて。」
「う…うん…(汗)」
そう話して…けいちゃんとの電話を切った…。




