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英と話した俺は、喫茶店を後にした。

「時間がかかる…。」

英は、そう話していた。その後、英から、

「また、”あの時”見たいに、食事にでも行かないか?…気晴らしに。まぁ…無理には…」

俺は、返事に詰まったが、「…そうだなぁ…行くか。」 と英の誘いを受けた。せっかくだから、豊川君も誘って。あ、”あの時”のメンバーで行きたい…。俺は、英に「豊川君や根岸さん達誘っていいか?”あの時”みたいに…。」 と提案した。 英は賛成してくれた。”店、どうする”?…英と俺は、英の”姉”の経営する、ビジネスホテルの、ホテルディナーに行こうかと話したが、ちょっと違う所もいいな?ともなり……「…”豊川君や根岸さんなら、店知ってるかな”?」 俺は、スマホを取り出し、豊川君と根岸さんにメールをした。英は、”姉”と”藤原”さんにメールを送った。英のスマホに、1番最初に返信されたメールは、なんと”藤原さん”だった。

「…私の知っているお店でいいなら…。」

俺は、嬉しかった。久しぶりに嬉しさが込み上げた。英に即決でお願いした。

「”藤原”さんて、どんな店に行くんだろう?…やっぱり、洒落た店かな?」

こんな状況だけど…楽しみたい。英は、皆の日程を確認してから、連絡すると話していた。

その日の夜。スマホが鳴った。

「お疲れ様です★6月20日、土曜日18時半に、”柳の月”に集合。ラフな服装でOK♪…」

英にしては、珍しくフランクな感じのメール?

俺は、”ちゃんと”メールを送ったヌシの名前を確認してなかった。ちゃんと名前を確認したら…

”藤原 海”……。

「……”彼女”からのメール!?!」

俺は、独り動揺して、スマホを落としそうになった。

「…ど…どう…返す?…フランクにOKでいいか?…そ…それとも、”解りましたか”?……ヤバい…早く返さないと……」

慌てた俺は、咄嗟に返した、返信…。

「了解。よろしく」

だった……。たったそれだけのメールでも…ヤバい…めちゃくちゃ嬉しい…。”彼女”に、マジになっていたあの頃…。異動し、距離を置いた事で、薄れていた。だが、また会った事で…ただ、嬉しいだけの感情ではない。…この…異常なほどの、喜びと嬉しさは……?…俺は、何度もスマホを見返しては、6月20日が来るのを楽しみに待った。たった一通のメール。消さないように、”保護”した。彼女から、メールをもらった次の日、彼女を見かけた。ブラウスに黒のスラックス姿。黒い靴。…「……”ヤバい…。妙に”…。」 俺を見て、軽く頭を下げた”彼女”…。そんな日々を送って、ようやく、6月20日をむかえた。朝から、落ち着かない俺。「何を着ていくか…”彼女”は、ラフな感じでいいって…。」

そもそも…どんな店かも解らない。何屋なんだろう?俺は、スマホを取り出し、調べて見た。

「”柳の月”…。…ん?…ここか?…?…」

画像検索で画像を探したが、店の画像が乗っていない…。

「…と…とりあえず…”普通”でいい…か。」

そうスマホを見ながら呟いた。夕方、俺は、部屋着から、着替えて、出かけた。”彼女が予約”してくれた店へと。

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