PCR検査
ゆうしょうしゃ??一体…。その言葉が気になった俺…。けど…それどころじゃなかった。熱が上がってきていたのか、寒気が治まらなかった。10分?位して、パーテーションをノックする音が聞こえた。それと同時に…
「失礼します。」 と…パーテーションの隙間から、するりと入って…って…え?!…驚いた俺!その女性は、水色のなんて言うんだ?割烹着見たいなのを着て、マスクを付けていた。そのマスクも…薄いプラスチックのバイザー?が付いたマスク…。この姿、確かテレビで見た事あるな。確か……新型コロナ……って…俺!コロナになったのか?!焦りまくり…汗が一気に吹き出た。…と…
「外来看護師の伊藤と申します。お名前をお願いします…」いきなり名前を尋ねられたら。
「河本 雷斗です。」 「生年月日を…」 生年月日を言った後に質問?いや…問診された…
「症状は、何時からですか?」
「今朝は、何となく、喉と鼻に違和感があって…だけど…何ともなくて…朝の10時過ぎあたり?から、怠さと鼻水と咳が出るようになって…今は、寒気が…あとなんか?熱があるのかな?」
「わかりました。朝から、咽頭に違和感があり、その後、倦怠感と悪寒、鼻水、咳の症状ですね?」
「…はい。」 その…伊藤さん?は、手持ちのケースをベンチタイプの椅子に置いて、蓋を開けた。中から、体温計を取り出し
「熱を計って下さい。後、どちらでも構いませんので、手を出して下さい。」
体温計を受け取り、コートのボタンを外し、上着の襟から、服の中へ…体温計を左脇に挟んだ…。手は、右手を出す。すると…右手の人差し指に何かを…あれ?これ見た事ある。確か…けいさんが使っていたヤツ。パルスなんとかって…。そこに表示された、数字と…英語…。%SPO2 98 PR/bpm 76…と…表示された…。と…♪…体温計がなった。脇の下から、体温計を取り出して、伊藤さんに渡した。
体温計を見て…
「38度8分…。9度ちかいですね。」
そんなに出てたのか?!…と…。伊藤さんが…
「PCR検査をさせて頂きます。マスクをずらして、鼻だけ出してください。」
ケースの中に入れてある…?…何かを準備していた…。準備が終わり、伊藤さんが…手にした物は、細い綿棒?しかも、なんか長くないか?
「天井を軽く見て下さい。」 「?はい。」
マスクをずらして鼻だけ見せ、上を向く。
「ちょっと、頭触ります。…この角度でキープして下さい…。いきますよ。」
いきますよ?…と!!鼻にめん!いっっ!あ"あ"あ"あ"あ!!
痛くて、足をバタつかせた!
「痛いけど、我慢して!」 鼻の奥に!!綿棒を?!…しかも、グリグリと!
痛み倍増!涙ボロボロ!!




