ただ…
明里をアパートに送った後、つきさんは、俺をアパートに送ってくれた。さっき飲んでいた薬の影響から、つきさんが…
「朔夜さん。少しアパートで休ませてもらっていい?」 「いいですよ。」 「ありがとう。」
俺のアパートで休んで行く事に。アパートの寝室…。俺のベットで休んでもらった。
「頭痛い…。」
蔵王は山だったし、帰りも山道を通った。だからかな?と思っていると……
「朔夜さん、隣に居て?」
!?つきさんが珍しく甘えてる…。
俺もベットに入る。つきさんは、嬉しそうに、俺に抱きついてきた。
「…落ち着く…。」 つきさんがぽつりと呟いた。
「…俺もです。」
…つきさんも俺と同じ様に緊張していたんだな…。緊張が解け、薬も飲んだからか…つきさんは、眠ってしまった。つきさんの温もり…。静かな寝息…。つきさんの寝顔を見ていると、安心した。これから先、どうなるのか、ずっと不安だった。でも、つきさんを見ていると、何とかなりそうな気がしてならなかった。ただこうして、何もせずに俺も眠った。
夜7時…俺もつきさんも、起きた…。明日は日曜日…。つきさんは、このまま、泊まって行く事に。つきさんの着替えは、車に付けてあった。夕飯に卵と麩の玉子とじを作ってくれた、つきさん。少し甘めの出汁に玉子と出汁を吸った麩、長ネギの相性が抜群に良かった。すると、
「油揚げでもイケるよ♪」 つきさんが教えてくれた。「今度作って下さい♪」
「うん♪」 「やった♪」
遅めの夕飯を食べて、ゆっくりしていた。その日の夜は、ただ、つきさんを抱きしめて、眠った。つきさんの身体…。凄く熱かった。
…翌朝…。静かな外…。道路にも近い俺のアパート。車が通ると聞こえるエンジン音が、聞こえなかった。ベットから出て、居間の窓へと向かい、カーテンの隙間から、外を見た…。デカい雪の塊が、音もなく降っていた。
11月24日 月曜日。母さんから、LINEが届いた。
父さんの鼻のチューブが取れ、代わりに、ステントが入ったと…。もう少ししたら、父さんは、手術を受ける…。手術…。成功して欲しい。心から願った…。




