表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
595/831

降らない

急カーブが多い山道を登り、約40分位か?蔵王温泉に着いた。待ち合わせの場所に向かう。…?…ログハウス?すると、つきさん。

「コテージだね。」 「…コテージ?」

「ご両親は療養に来ているんだね…。」

「療養…。」 明里が、呟いた。看板には、コテージ型保養所 木花となっていた…。両親の車の隣に、つきさんは、車を停めた。駐車場には、うっすらと雪が積もっている…。車を降りて、つきさんは、周りの雪を見て…。

「…毎年、この時期は、かなりの雪が降って積もるんだけど、やっぱり温暖化なのかな?雪が少ない…」

…コテージに向かう……。き……緊張する。コテージのドアには、部屋番号がふってあった。1号室…。小さな階段を登り、右側にある、チャイムを押した……。緊張が最高潮に達した時……ドアが開いた。中から、母さんが、姿を見せた。

「…ひ…久し…ぶり…」 きき緊張して声が……

「母さん、久しぶり。」 明里は…普通…に…話している。し…しっかり…しな…

「…こんにちは…」

「!?アナタが…」 「つきさんだよ。」

!明里?! 明里がつきさんの名前を母さんに教えた!すると…

「初めまして。伊原つきと申します。この度は、お時間を頂きまして、ありがとうございます。」頭を下げた、つきさん…。

「…初めまして、朔夜の母です。さっ、どうぞ。」

「つきさん、行こう!」 「…はい…?朔夜さん…?」

つきさんの声に我に返る俺!!玄関に入り靴を…

「朔夜…」

!…と…父さん…!……父さんが、奥の部屋から玄関に出てきてくれた。?…父さん、鼻から、なにを付けて?…ヒモ?…それが、腰付近に…なんか…ぶら下がってる…?

「貴方、大丈夫?」 「あぁ…朔夜の彼女か…。初めまして。」

「初めまして。伊原つきと申します…。」

つきさんが父さんに頭を下げた…。すると…

「…君は、全く物怖じしないね…。俺のこの姿を見ると、大体の人が驚く。」

つきさんは、父さんの話を静かに聞いていた。

「母さん、雪は、降ったかな?」 「サラッと降ったわよ。」 母さんが答えた。

「今年は…雪がまだ降らないらしいね。真っ白なゲレンデを見てみたかった。…リビングに行こう。ここは、冷えるから。」

父さんが振り返り、コテージのリビングへと向かう。父さんの背中…かなり痩せていた。その背中に目立つ、たすき掛けの紐…。紐にぶら下がっている、?小さなバック?そこに繋がれた、透明な管…。その管が父さんの顔の頬に…って…貼り付けてあった…。バックは、見えないように、格子柄の巾着袋で包まれていた……。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ