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急カーブ

あれから、2週間…。11月22日土曜日…。つきさんが俺のアパートに迎えに来てくれた。今日は、つきさんを俺の両親に紹介する…。あの日…河本夫妻と芋煮会を楽しんだ後に、母さんに電話して知った、父さんの病気と余命…。その事をつきさんに話して…両親に紹介したいと…。つきさんは、承諾してくれた。明里も一緒に来てくれる事に…。こうやって、家族が揃うのは、久々だった。

明里を迎えに行く前に…

「明里さん迎えに行く前にガソリン詰めてく。」 「はい…。」

つきさんがガソリンスタンドへ寄る。前の日、つきさんにLINEをした。明日の車の運転、うちがするから…。と…LINEが送られてきた…。俺が運転しますと…返したら、「朔夜さんには多分キツい…」

と返ってきた…(汗)…。セルフスタンドでガソリンを詰める。つきさんがガソリンを詰め終わると…?…。あれ?店に行った?車の窓から様子を伺う…。店から出てきたつきさん。手に何か持って…?…箱ティッシュ?運転席のドアを開けて、ひょいと、後部座席に箱ティッシュをほおり投げ、「おまたせ。」

と言って、車に乗る。

「満タン詰めると、貰えるんだ…。久しぶりに満タン詰めたよ…。夏場と違って、冬は、満タンにしておくんだ。今回、特にね…。あ、もうこんな時間か…。行こう…」 「はい…。」

つきさんは、夏場は、ガソリンを3000円分詰める。冬は満タンにしているんだとか…。

「夏場は職場まで行く位なら、かなり持つ。だけど、冬場は、そうはいかないからね…。」

確かに、冬場は何があるか分からないからな…。明里と陽高駅の駐車場で待ち合わせ。チャロは留守番させた。駅の駐車場に入る…。つきさんが、明里に気が付いて、車を停めてくれた。明里が、つきさんの車の後部座席のドアを開けた…。「おはよう。兄さん。」 「おはよう。」

「おはようございます。明里さん。久しぶりだね。」 「おはようございます。つきさん。」

?!つきさん?!前まで、伊原さんだったのに?!戸惑う俺をよそに、つきさん…。

「遅くなってごめんね。ガソリン詰めてきたんだ。」 車に乗り、ドアを閉めた明里。

「大丈夫です。運転ありがとうございます。」

つきさんにお礼を言った…。

「それじゃ行こうか…。」 「あ、はい…」

「蔵王までは、どの位かかるんですか?」

「道路状況にもよるけど、1時間位かな?…雪、降ってないと良いけど…」

…心配そうなつきさん…。俺も後から調べて知ったけど、今から向かう蔵王温泉は、山の上にある温泉でこの時期になると、スキーヤーが沢山来る事で有名な場所だった。陽高駅を出発し、上形市へ向かう…。以前、俺の誕生日に通った道…。国道13号線となっていた。しばらく道なり。20分位で、上形市の…?…遊園地?を通り越して、?あれは、工場か?…道路右側に…工場?…と…ここから少し離れた場所から、右折して、山へと向かう…。ここからは、しばらく道なり…。山へと登っていく…。舗装されてるとはいえ、かなり険しい山道

「…急カーブ多いから、慎重に行かないとヤバいんだ…。」

だから、つきさん…運転してくれたのか…。


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