しんまい
あれから特に何も無く、穏やかな日々が過ぎた。10月5日 日曜日…。軽めに朝飯を食べたうみ。何時も、朝は、しっかり食べる、うみが?今日のうみ…なんかソワソワ。落ち着きがない?…時計をチラみ?
「早く開かないかなぁ♪」…??…開かない?
「今日は…秋刀魚と焼きナスと茶碗蒸しと♪あ、芋煮?がいいかなぁ♪?夜は…♪…。」
…昼まだなのに、既に夕飯のメニュー…(汗)…。午前9時半になると、うみは俺に、
「雷斗さん♡買い物行きましょう♪」 「…うん…(汗)」
凄くご機嫌だった。うみと買い物にスーパーへと向かう。店の入り口。珍しくカートを手にしカゴを付けたうみ。店内へ。野菜売り場…
「あけびもある♪お昼は焼きナス、夜はあけびにしましょう♪後は…あ、雷斗さん、芋煮と茶碗蒸し、どちらにします?」 「…茶碗蒸しかな。」
「分かりました♪」 「…(汗)…うみ?」 「はい♪」
「ど…どうしたの?凄く、嬉しそうだけど…。」
「…もう少ししたら分かりますよ♪」 「…?…」 食材をカゴに入れ、最後に、向かったのは…
「あった♪新米♡」 「?!し…新米?」
うみは、この新米が目当てだったらしく、新米を見た途端、更に嬉しそうな表情。5キロを1袋。今年収穫された2合のもち米も1袋…。
「お米、昨日の夜で無くなったので、良かったです♪」 新米を手にし、「楽しみ♪」嬉しそうなうみ。
新米と食材を買い、家に帰る。食材を冷蔵庫にしまい、洗面所で手洗いをするうみ。俺も手を洗う。洗面所から戻り、台所へ直行したうみ。俺も手洗いが済み、居間へと向かう…。台所でうみが、「雷斗さん、開けてください。」
新米を米びつに開けた。ボールを準備したうみ。すると、計量し始めた。「今から3合。」計量した米をボールに入れ、軽く研いで水に浸けた。
「お昼は…」 手際よく作っていく。30分後… …土鍋を出したうみ。と…。「雷斗さん、テーブル」 「準備しとく♪」 「ありがとうございます♪」
ボールの米を土鍋に移し、炊いていく。その間に、オカズを作る。
「…もう少しで出来ます。」 「鍋敷き、茶碗と箸、しゃもじ準備できてる。」 「ありがとうございます♪オカズも出ます♪」 「持っていくよ♪」
うみが作ったオカズ。なめこ汁、卵焼き。塩鮭。
他には、焼き海苔と塩。
土鍋ご飯が炊け、蒸らし終わる…。土鍋をテーブルへ。座って、昼飯を見ると、思わず…
「…お昼から贅沢♪」 「本当だね♪」 2人で…
「いただきます♪♪」
早速、土鍋を開けた…。立ちのぼる湯気と新米の香り…。これヤバい♪軽く、切るように解すうみ…。俺のご飯を茶碗に盛り、手渡してくれた。早速、1口。…食べると風味が良くて、噛み締める事で甘さを感じた。しかも、粒感しっかり。
「…凄い美味い♪」 「美味しい♪」2人で、新米を食べる。と…二口目にうみが
「軽く、お塩をかけて…」1箇所に小さく、塩をかけ、パクリ♪ 「…俺もやってみる♪」
…塩、めちゃくちゃ、ヤバい。米の甘さが際立つ…。今度は、塩を少しまぶして、焼き海苔をまく。これも美味かった。うみが珍しくオカワリ。
「あ、おこげ♪」 「ほんとだ♪」
今度は、焼鮭で…。これも…美味かった。




