カレンダー
あの騒ぎから、時間が経ち、忙しくも、穏やかな日々になっていた…。9月22日土曜日…。天気は雨…。今朝、寒さで、目が覚めた。朝ごはんを食べ終えた後に、洗濯をする。シーツを交換して、毛布を出した。ベットに、セットして、居間へと戻ると、台所で、コーヒーを淹れていた、雷斗さんが「うみ、寒いの?」 と…心配そうに尋ねた。
「朝が寒くて…。」 「…確かに、ここ2、3日、寒いかな?雨も続いてるし…。」 「晴れ日があまり無いですね。」「天気予報見たけど、秋雨前線らしいね。 長雨の季節か…そう言えばさ、なんで長月なんだろう?」 「?」 「よくカレンダーにさ、旧暦?とか…睦月、如月…てあるよね?昔の呼び方だってのは、分かるけど…なんで、こう付けたのかなって。」居間の壁に、備え付けてあるコルクボードに、ピンで止めていたカレンダーの方を見た、雷斗さん。そういえば…。気になった私。ポケットからスマホを取り出して、調べてみる。
「9月…長月。夜が長いから…。…稲穂が成長し、収穫を迎える時期とされる事から、稲刈月…他には紅葉月など…なんか呼び方がいっぱいありますよ?」
雷斗さんに私のスマホを見せる…。すると…
「…なんか…昔の人?って…洒落てる?風流?だよなぁ。」と話しながらスマホの解説を呼んでいた。
「1月、睦月は初春月、早緑月…か…。」
確かに…。私にスマホを返して、コーヒーを淹れ終わると、テーブルへ向かう雷斗さん。今度は、自分のスマホを見ていた。
私は、台所から居間のカレンダーに歩み寄り、カレンダーをよく見てみた…。こうやって見ると、色んな事が書いてあるんだなぁ…。9月は、彼岸入り、それに十五夜もあった…。
…その頃…
「栗買った。…栗ご飯にした。」
俺のアパートに遊びに来た、つきさん。昼飯とデザートに渋皮煮を持ってきてくれた。ほかにも、オカズを俺のアパートで作ってくれた。焼きナスとなめこと豆腐の味噌汁。俺は、煮玉子を作っていたから、それを冷蔵庫からだした。出来た料理をテーブルに持っていく。
「…シンプルにした…。煮玉子美味しそう♪」 「ありがとうございます♪食べて下さい。」 「ありがとう。いただきます♪」 「いただきます♪」 2人で昼飯を食う。栗ご飯美味い♪…味噌汁もって?なめこ?…なんか、デカいし、肉厚?
「やっぱり、美味しいな♪原木なめこ♪肉厚でいい♪」
嬉しそうに食べていたつきさん。俺も、なめこを食べる。
肉厚でツルりとした食感♪風味もよかった。
「栗ご飯美味いです♪このなめこも美味しいです♪」
「よかった♪……煮玉子美味しい♪…あ…枝豆持ってくるの、忘れた(汗)」
「枝豆??」 この時期に??イメージは、真夏なんだけど?…すると…つきさん。
「秘伝豆、もらったんだ。茹でたの…。この時期の枝豆美味しい♪…」
昼飯を食べ終えると、
「お腹いっぱい。渋皮煮はオヤツにするよ。」
「はい♪」
コーヒーを飲みながら、2人でゆっくりしていた。




