ウワサって
供養祭のお礼?なのか…小山さんの広報のおかげ?なのかは全く分からないけど、とにかく、習いたい方が多いのには、驚いていた。習いたいけど…どうやればいいのか、時間が合わないとか…受講希望の欄にはそう記されていた。この状況が落ち着くまで、どのくらいかかるのかな…。
「…小山さん…。」
業務課に施設長が来てくれた。
「あ、お疲れ様です。施設長…。」
小山さんは、頭を下げた。
「今回の騒ぎ、君が広報で上げたとか聞いたよ。まぁ、人の噂も七十五日。そのまま様子を見ましょう。近衛部長、福山課長、しばらく大変かもしれないが、よろしくお願いします。」
「分かりました。」
近衛部長たちは、施設長と話をしていた。小山さんは、伊原さんと何か話していた。
「失礼します…。」 PC科の仁科室長と星野主任が、来てくれた。仁科室長が、現状を報告した。それと、星野主任が提案をする…。すると施設長は、
「PC科にヘルプで伊原さんに行ってもらいます。それと、星野主任、あそこは、そっとしておいて下さい。…星野主任が、休んでいる時に、煩くされたら、どう思いますか?」 ハッとする星野主任。
「…迷惑ですね。」 「そうだよね。静かに寝かせて上げててください。」 「…分かりました…。」
「伊原さん。ヘルプをお願いします。」
「分かりました。」 「頼むよ。」「はい」
そう施設長が伝えると…
「小山さん、ちょっときてください。話があります。」
「分かりました…。」
施設長に連れられて、業務課を後にした、小山さん。
「…ウワサって、時間と共に無くなるの。悪いウワサはあっという間に広がって、何時までも残る。だけど、いいウワサは一時で、ブームが終わると…ね。これも一過性だから…。」
と…近衛部長…。
…確かに…。あの…ら、河本主任と私、平澤たちとぶつかった時も…。ウワサになった。だけど…すぐに落ち着いた…。
「大丈夫よ。しばらく様子を見て見ましょう。」
と福山課長。
…その後、しばらく多忙を極めていたけど…徐々に元に戻りつつあった…。




