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よみち

…?…。8月16日の朝…。どこからか、音楽が流れていた音で目が覚めた…。あ…そういえば、お知らせ来ていたな…。この地区の盆踊りの案内。時間は朝の8時。昨日は、帰ってきてから、軽めの夕飯を済ませて、テントやBBQコンロなどを物置に、片付けた後、休んだから、少し起きるのも遅かった。地区の盆踊りかぁ…。ベットから起きると、寝室を出て、居間の窓へと向かい、カーテンを開けた。いい天気…。今日も暑そう…。トイレに行き、用を足して、手を洗い、洗面所へ。顔を洗い、軽く歯を磨いた。化粧水を付けて、居間へと戻る。雷斗さんは、まだ休んでいた。昨日、お義父さんに、送り火には行かないと話していた雷斗さん…。明日もお休みだから…行っても大丈夫なのに…。朝ごはんの支度をしていると、寝室から、雷斗さんが起きてきた。


「おはよう。うみ。」 「おはようございます。雷斗さん♪」寝起きの雷斗さんの声は掠れていた。

「あの…雷斗さん、今日の送り火には行かなくても大丈夫なんですか?」 「…時間が遅いしね…。それに、夜はあの道がちょっと苦手なんだ。…ちょっと、トイレ行ってくる…。」 私にそう話して、雷斗さんは、トイレへと行ってしまった。トイレを済ませて、洗面所にも、行った雷斗さん。しばらくして、居間へと戻ってきた。その間に朝ごはんを作る。出来た、タマゴサンドを雷斗さんがテーブルへと運んでくれた。今日の朝ごはんは、タマゴサンドとハムとチーズのカイワレ巻き。ズッキーニとトマトとミニウインナーのスープ。

スープをテーブルに持っていく。席に着いて、2人で

「いただきます♪」 朝ごはんを食べ始めた。

「タマゴサンド美味い♪…うみ、送り火行きたい?」 雷斗さんが、私に尋ねた。急に…どうしたのかな?…。

「…雷斗さんが行きたいなら。」 「…いや…俺は大丈夫…。」 …なんか…雷斗さん…変…。朝ごはんを食べ終わると、雷斗さんは…神妙な顔をして…

「うみ…」 「…?…」

「結構前の話なんだけど…夜、実家からの帰り道…。ラジオかけてたんだ…」

「はい…。」 「急にノイズが入って、そのラジオから、ただいま…って…聞こえたんだ…(汗)」 「?!?!!」

「…怖がらせると悪いから、黙ってた…。そして…今年の13日の…」

~♪♪~

「キャァァ!!」 「ギャ!!」 突然、雷斗さんのスマホがなった!

驚いて!!なったと同時に、ガタガタと震える私と雷斗さん。恐る恐る、テーブルの上にあるスマホの画面を覗き込む雷斗さん…。「…母さんだ…。」

「…はい…。うん…。送り火…は…やめておくよ。」

…朝から…まさかの怖い話…。スマホを切る、雷斗さん…。

「送り火は、大丈夫だって。後…お土産ありがとう。だって…。」

…まだ…震えが止まらない私…


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