後何回
道の駅を出て、7号線へと向かう。窓から見える海を見ながら、私は、こんな事を思っていた。こうやって、旅行やキャンプに、みんなで、後、何回来れるのかな…と…。この数年で色んな事があった。私生活では、離婚し再婚。仕事では、異動と昇進…。まきちゃんはオメデタ。けいちゃんは新たな恋人が出来た。またみんなで海や山でデイキャンプしたい。その時には、衣織ちゃんはもう…「またみんなで海に行きたい♪」 …変わらない衣織ちゃん…。「…そうだね♪また行きたいね♪」
明里さんも賛成していた。「そうだね。また行こう!今度は、姉さんも行けるといいな…。」
「あぁ。また行こう♪ね?うみ。」 「…はい♪」
…また、今度みんなで…。
…歳が…この中では、1番上…。だけど、1番下に見えるのは、私がまだ精神年齢が、幼いからなのかな?…前の職場を辞めてすぐに…安堵感からか…身体を壊した。全く見通しが立たない、先が見えない未来…。その時に、初めて出会った、アパートで私の年齢と似たくらいの女性…。訳を聞いたら、知り合いが車を停める所が無い…。それから始まった様な…付き合いで…。まさか、新しい職場の元上司の彼女で、今は奥さん…。特に気にする事無く…たまにトラブルに巻き込まれても、居心地が良くて…。それに、私にも大切にしたい男性が出来るなんて、思いもしてなかった。花見の帰りの、夜ご飯で、飲んだ勢いでの彼からの告白だったけど、あの後、きちんとシラフで告白してくれたから嬉しかった。…また…みんなで…こうやって遊びに行けるといいな…。
「つきさん。また行きましょう♪」 「つきちゃん、また行こね♪」 「伊原さん、また運転お願いします♪」
「うん♪また行こう♪…今度は豊川さんに運転してもらおうかな?」
「!俺、道分からないです!」
…日頃のお返しをした…。




