驚愕の嵐
声を上げたのは、英の”姉”、まきさんと根岸さんだった。何をそんなに、驚いてるんだ?…
「うみちゃん!河本主任さんて…」 ”え? 俺?!”
「私達より”歳下”なんだって!」
俺は、「”なんだ…そんな事”……!?…」
「え…?!…とし?…え?!歳下?!」 ”彼女”も一緒になって驚いて俺を見ている…。俺は、状況を瞬時に理解して、
「そうですよ。英君は、俺の大学時代の同級生で、豊川君は、英君の高校の後輩なんです………?!」
俺は、英の話しを、半端に聞いていた事もあり、英と同じ説明をしてしまったが…彼女が英の姉に
「英くんて、”そんなに下”だっけ?!」
とまきさんに、確認している。「”そうだよ”」 と
まきさんは、答えている。俺は、まきさんの、返答が終わる頃に、彼女が俺よりも、”歳上”だと…驚愕した。まきさんと根岸さんは、”それなり”…年相応に見えるが…彼女は…
「人の顔見て、なに!?」
彼女の声に、我に変える俺。…と
「根岸さんは、姉さんとは、高校の同級生で、海ちゃんと姉さんとは、小・中学校の同級生なんですよ。」
英の説明を耳にした、俺。…にしたって…。
”彼女…”…俺より、歳下に見える…。化粧をしているにしても、”若い”…。と…「”根岸さん達は、結婚されてるんですか”?」
豊川君が3人に向かって尋ねた。まきさんが、
「私とうみちゃんが既婚。けいちゃんが独身。」
そこにも、驚いた。俺は、まきさんは”既婚者”だとは解ったが、まさかの彼女が”結婚”しているとは、知らなかったからだ。それは、豊川君も同じだったようで、俺と豊川くんは、同時に
「「藤原さん、結婚されてるんですか?」」 と
尋ねた。彼女は、「うん…。」 と首を縦に振る。
「2人は、結婚されてるんですか?」
まきさんからの質問…。俺は、普通に答えた。
「俺は結婚して、子供が2人います…。」
すると、まきさんと根岸さんとが驚愕の声を上げた。”俺たち3人共独身”と思っていたらしく、
「お子さん何才?また、小さいでしょ?」 俺は、
「上が8才で下が4才になったばかり…。」と答えると…「”そんなに大きなお子さん、いらっしゃるんですか?」…彼女がそっちに驚いている。
「俺が24の時に上の子が、27の時に下の子が…。」
そう話すと、「”…もしかして、コレ”?」 彼女は、自分のお腹に丸く円を書くように…あ!!「”デキ婚”」 とサインを送っている。俺は焦って言い訳をした。「……”順番”を間違えて…」 すると、
「24かぁ…私何してたっけ?…あ、ホテルに務め…」
「私、看護師だったなぁ…。」 まきさんと根岸さんが、当時を振り返っている。…俺は、「…あ…”そうだ”…もしかしたら…」 と思い、豊川君に”例の相談”の件を、持ちかけた。”例の件、俺の口から話して、いいかと?相談してみたら”?と…。
豊川君は、”自分から話す”と答えたので、話しを聞いていた。そこで、俺は”彼女”の意外な経歴を知ることになり、そして、豊川君も俺も、”決意”する事になる。




