冷静?
ダイナマイトが爆発した!豊川が火種となって、衣織ちゃんの、ダイナマイト級のストレートな質問に、ビビる俺たち!ふと、明里を見ると…真っ赤になって呆然と英さんを見ていた。だけど、英さんは
「毎回、毎回だからね。ちょっと、怒っただけだよ…。」
冷静に話す…(汗)…。すると、つきさん。
「まあ、くっつくのは、当人だから。しかし、衣織ちゃん、派手にやったねぇ(笑)」
笑い事じゃ…ない…(汗)…。河本が衣織ちゃんに
「衣織ちゃん、なんで英くんが、明里ちゃんが好きって分かったの?」 と尋ねた。
「車で英くんが明里ちゃん見てた。なんか、雷斗くんがうみちゃん見てるみたいに!」その答えに、河本夫妻…「マジで?」 「衣織ちゃん、すごい(汗)」 ビビっていた…(汗)
「…マジ?…(汗)。」豊川も、引くほど…(汗)…けいさんも思わず…「すごい(汗)」 そして、
英さんが口走った……。
「…スゲェ観察力…。」 …てっ…?!すると、つきさんが腕時計を見て…
「あ、もう15時近いのか。あらかた食べたし、そろそろ宿に向かわないと…。」
「片付けしようか。炭も…あ、消えかけてるから、完全に灰にして…。」 河本が炭を処理してる間、ゴミ袋にゴミを捨てた。ゴミは持ち帰る。レジャーシートの砂を払い折りたたみ、タープテントを片付けた。英さんが明里に近寄り…
「驚かせてごめんね…。だけど、衣織ちゃんには参ったよ(汗)」…明里に謝っていた。明里は真っ赤になりながらも
「大丈夫です…。」 顔を伏せながら、答えていた。もし本当に、英さんが明里を好きなら…。なんて思っていると、つきさんが俺にそっと耳打ち。
「マジなら、何らかのアプローチがあるはずだから…。様子見したら?」
片付けが終わり、コンロを冷ます。その間に、順番にトイレに行く。この岩場、階段を上がり、道路に出れる。道路向い側には、駐車場があって、そこには、トイレもあった。
「月丘まで、下道で行きます?高速使います?」
河本がつきさんに尋ねた。
「下道、混みそうだけど、出来れば下道がいいかな?」 「分かりました。」
河本とつきさんが話してる間、英さんは明里にスマホを見せていた。さっき撮った写真を送りたいから、明里のメールアカウントを聞いていた。磯遊びの写真を見て、嬉しそうな明里。
…本当に…何も無いのか?…と…。「コンロが冷めたから、トランクに付けよう。」
コンロを河本の車のトランクへ付けた。そして、俺と、けいさんと豊川がつきさんの車に。河本夫妻の車に英さんと明里と衣織ちゃんが乗ると、つきさんの先導で、月丘温泉へと向かった。お魚市場を通り過ぎて…7号線へと向かう。7号線に出れば後は暫く道なりだった。




