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ナツメロ

つきちゃんの車は、とてもいい香りがする…。

「…ちょっと香りが強いかな?新しい、フレグランス買ったから…。」「大丈夫♪」「大丈夫です♪」 加藤主任も気に入ってるみたい。

シトラス系の香り。でも、つきちゃんらしくないなぁ。つきちゃんは、せっけんの香りが好きで、柔軟剤もせっけんの香り…。車内では、音楽をかけていた。

「…今日は、何時もの曲じゃないんですね。」 加藤主任が、運転する、つきちゃんに尋ねた。

「今回は、夏メロ…。お盆だからこの曲もいいな…♪…お盆や夏になると聴きたくなる。」「いいですね♪」 「懐かしい…♪」 「夏だね♪」「マジでいい♪」 「名曲だよね。古さを感じさせないから凄いよ…。」 つきちゃん楽しそう…。

そういえば、豊川君…さっき、サングラス姿のつきちゃんを怖がっていたけど…。大丈夫みたい。でも…また火種落としそう。と…

「明里さんって加藤君と同じ名字ですね!伊原さんの知り合いですか?!」…「…妹だ…。」 加藤主任が私たちにボソッと呟くように…って…「妹!?マジで?!加藤君の妹?!マジで?!」

…また…やるかなぁ…(汗)…

戸惑い気味の明里さん…。「…はい。兄がお世話になり…。」 頭を下げていた…。すると…

「…加藤君と似てないね…!」 豊川君…(汗)

「俺は、父親似、明里は、両親に似てる。」

…あれ?怒らない?すると…

「兄さん、怒らないね?なんで?」明里さんの方が驚いて聞いていた。

「毎回だからね。慣れたよ。」憂うつそうな加藤主任。けど、つきちゃんが…

「似てるよ?朔夜さんと明里さん。」 運転しながら、加藤主任に伝えた。

「?似てますか?」 「目。同じだよ(笑)」

「あ~…目はよく言われます…。でも、そんなに似てるかなぁ?」 「似てるよ(笑)」

クスと笑うつきちゃん…。前より笑うようになったなぁ…。そう思っていると…豊川君が私たちに…

「そういえば、あの会見、見ました!施設長、凄いね!後、後ろの2人も!!」


つきちゃんが、豊川君に… 「あ…観たの…?…そうなんだよね…。そういえば…この施設の2階、たまに、特にあの会議室辺りには、近寄りたくないんだよね…。この前、見えたのには、ビビったよ。」 びっくりしたのか、加藤主任…「…怖いですよ!つきさん!やめてください(怯)」 怯えた口調の加藤主任。「そうだね…(汗)ごめん…。」謝るつきちゃん…。車のブレーキをゆっくりかけ、ハザードを…?あ、道路工事の信号。…つきちゃんが加藤主任に…「朔夜さん、そこのグローブボックスから、メガネケース取って?」「…はい。」 メガネケースを取り、つきちゃんに渡した。「ありがとう。」 「つきちゃんサングラス止めるの?」 私の問いかけに…「今度はトンネル続くからね…。」 サッとサングラスを外し、メガネをかけ、また加藤主任に、ボックスへしまうよう、メガネケースを手渡した…。



トンネル抜け…パーキングエリア付近を通過してすぐ、道路工事中の信号待ち…後ろを見ると、サングラスをかけ、運転席にいる、伊原さんがリアガラス越しに見えた。助手席には加藤主任…。サッとサングラスからメガネにかけ変えた、伊原さん…。なんで? って思っいると英くんが私と雷斗さんに…

「…ところで、2人共、大変だったな。大丈夫なのか?後、会見、見たけど、ヤバくなかった?あの…後ろの2人?」ビクッと身体を震わせた私…(汗)…。それに気がついた雷斗さん。

「英、ごめん。その話は止めてくれ。うみがダメなんだ。衣織ちゃんも多分…」

雷斗さんが英くんを止めようとしたら…

「なーに?雷斗くん?」 雷斗さんに呼ばれたと思ったのか…返事をする衣織ちゃん。

「いや…なんでもないよ。あ、そういえば、衣織ちゃん、夏休みの宿題は終わった?」話題を逸らして、夏休みの宿題の事を衣織ちゃんに聞いた。

「うん♪ドリルは終わったよ。後は絵日記と自由研究!」 「…自由研究かぁ…。」 「懐かしいですね…。」「自由研究は、何するの?」 英くんの質問に…「う~ん…まだ決まってない(汗)」悩む衣織ちゃん…すると、何か閃いたのか、突然にっこり笑って「みんなを研究しようかな…♪!」

「え?!」 「「は?!」」雷斗さんと私 …さすがの英くんも驚いて、声を上げた!






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