ツブした?
~♪~。店内に響くチャイム…。
「お待たせ。ツブした?潰してもらった…。」 伊原さんと加藤主任が戻ってきた。加藤主任が席に着き、その隣に伊原さんも座った。伊原さんがここを出る前に…
「ドリンクバーとか注文してて…。」 と…話して、外に出て行った。一応、ドリンクバーを注文し、飲み物を持ってきたけど…それどころじゃなかった(汗)私たちの様子に、伊原さんは、
「皆、心配させてごめんなさい。」と…頭を下げた。伊原さんと加藤主任が無事に戻ってきて、安堵していた…。「…無事で良かったです…。」 「伊原さん、ありがとうございました…。」「本当に無茶しないで下さい…。」「無事で良かったですよ…。もう無茶しないで下さいね…。」 「ごめんなさい…。注文しよ…?」 「はい…。」ボタンを押して、店員さんを呼ばる。しばらく待っていると…「お決まりでしょうか?」注文を取りに来てくれた、店員さん。伊原さんはメニューを見て、「うち、オムカレーのセット。」 …加藤主任は、
「…俺は、生姜焼きのセット。」 「私もオムカレーセットで…。」 「私もオムカレーのセットでお願いします…。」 「俺は、麻婆丼のセット。」
「畏まりました。オムカレーのセットが3つ。生姜焼きのセットが1つ。麻婆丼のセットが1つ。以上で…。少々お待ち下さい…。」
店員さんが席を離れた…。
「平間は、兄さんが連れて行ってくれたよ。兄さんは、警察官なんだ。」「そうだったんですか?!」 と…私たち。だけど…加藤主任が…
「…ひなたさんの仕事って確か、夜間製造業とか話してませんでした?」
加藤主任が伊原さんに尋ねた。
「表向きにはって言うか、周りにはそう話してる。兄さんは、正体がバレると仕事にならないからね。あの日、兄さんは、夜勤だった。」
「あの日?」 と雷斗さん。「あの、雨降って朔夜さんのアパートで風邪引いた時…。あの日は、夜勤で兄さん、実家に居なかったの…。」雷斗さんと私に話してくれた…。
「!あの日ですか?」 と加藤主任。「うん。あの日兄さんが心配して電話してくれた時…。」
「夜勤か…。大変そうだな…。」と雷斗さん…。
「夜、いない日多いかな…?」 伊原さん、なんか寂しそう?と…思っていると…
「お待たせ致しました。オムカレーセットのお客様…。」 伊原さんと明里さん、私のオムカレーが届いた。
「生姜焼きセットと麻婆丼セットはもう少しお待ち下さい…。」 店員さんが席を外してすぐに…
「美味そう♪お先に頂きます♪」 早速、届いたばかりのオムカレーを口に運ぶ伊原さん。
「…久しぶりに食べる♪美味い♪…」
「良かったですね…♪」 と…加藤主任…。
「お待たせ致しました。生姜焼きセットのお客様?」 「あ、はい。」 「後、麻婆丼セットです。以上でしょうか?…ごゆっくりどうぞ。」
雷斗さんの麻婆丼セットと加藤主任の生姜焼きセットが届いた。
ほっとしてお腹が空いた私たち…。食事を取り始めた。
「美味かった。ごちそうさま…。」
オムカレーを完食した伊原さん…。




