コワつき
雷斗さんの車を降りて、ファミレスの店内へ入る。席に案内されて、席に着いた私たち…。
「決まりましたら、こちらのボタンを押して下さい。」 ~♪♪~店内にまたお客さんが入ってきて、チャイムがなっていた…。
…もう1人…。!平間さんだ!!…伊原さんは、頃合を見計らい…雷斗さんに声をかけた…。
「…河本さん、スマホ忘れたから、車のカギ貸して下さい。取ってきます。あと、明里さん、チェーン切れた、そのぬいぐるみも車に、置いて来ますよ。」 「あ、お願いします。」 「つきさん、俺も行きます。」 「ありがとう。朔夜さん。あ、海さん、ドリンクバーでも頼んでて。」「分かりました…。」「伊原さん、これ、車のカギ。」 「ありがとうございます…。朔夜さん行こう…。」伊原さんと加藤主任が席を離れ、お店を出た…。
~♪♪~店内を出たつきさんと俺…。
「…朔夜さん、車の反対側に…」 「はい…。」
言われた通り、河本の車へと、向かう。カギを開けて、車に乗り…スマホを手にしたつきさん。
…しばらくして、平間がファミレスから、出てきた。俺は、車の裏側とトランク側ギリギリに身体をよせ…緊張しながら、様子を伺う…。平間は、まっすぐ、こっちへと…車から降り、鉢合わせた、つきさんが平間に向かって、
「…平間さん!?」声を上げた!つきさんの少し大き目の声…。 その声を合図に、トランク側へと回り込み…またも、様子を伺う!
「その人形を、返せ!!」 …!…平間の怒号!
「…なんで?これ、明里さんのだよね?」 「その人形は、俺が彼女に渡したんだ!気が変わったから、返してもらう!」
「はい。」 ひょい!と放り投げたぬいぐるみ。俺の見える位置まで投げたつきさん。
慌てて、拾いに行く、平間…。ぬいぐるみを拾い上げ…と…つきさんが…
「…アンタの探しもんて、コレ(笑)?」
つきさんの手には、多分盗聴器が…。
「!なんで…分かった?!」 「なんで?教えない♪(笑)」…つ…つきさん…(汗)…
「それを返せ!」
怒号と共に、つきさんに襲いかかろうとした平間!その時…! ズザッ…と音が聞こえた!その音を聞いた俺は、堪らず、飛び出し…って…!?…平間が転んで?!しかも、平間の上に誰か乗って?!「いっ…?!」「そこまでだ!!」
「つき!」突然、声が聞こえた!?…この声…ひなたさん?もう1人は、平間を取り押さえている?!
「な…なんだアンタら?!」地面に寝そべって、取り押さえられながらも…音を立てた平間!そんな、平間の怒号を無視して、つきさん…。「兄さん(笑)」 と声をかけたつきさん。「大丈夫か?」「うん。」
…ひなたさんは、つきさんに声をかけたかと思うと、平間へと向きを変えて、近寄り、しゃがみ込んだ…。
「平間さん?彼女から話は全部聞いてます。貴方の話は、向こうで聴きましょうか?…連れて行ってください。俺もすぐに向かいます。」「分かりました。」愕然としているのか…大人しくなった平間は、立ち上がらされ、1人の男性が取り押さえながら、車へと連れていかれる…。
…向いって…確か…。け…警察署…。と…車に乗せたのを見届けた、ひなたさんがつきさんに近寄り…
「つき、見つけてくれてありがとう(笑)」 ひなたさんがつきさんにお礼を言った。「うん。」と頷くつきさん。ひなたさんは、俺を見た後、つきさんを見て…
「友達無事で良かったよ。」 「うん。加藤主任のおかげ。じゃなかったら、明里さんは危なかったよ。」 「そうだね。後で連絡する。またな。」
「兄さん、ありがとう。気をつけてね。」 「うん。」
そう話して、ひなたさんは車へと向い、車へと乗り込んだ。車が駐車場を出たのを見送ると、つきさんは…
「やっぱりツブしたか…(笑)お腹すいた…。ご飯食べる。行こう?朔夜さん…。」笑顔を見せて、俺と店へ戻ろうとした…。「…はい…。」としか言えない俺…。けど…つ…つきさん…凄いし怖い…(汗)




