サル…
長沢市に向かう途中…。トンネルを幾つか抜けた辺りで衣織ちゃんたちがやけに静か?と思った私…。伊原さんと加藤主任が振り返り…
「衣織ちゃん、寝ちゃった…(笑)」
「明里も寝てます…(汗)」 2人とも、寝ちゃった(汗)
「朝早かったし、汗かいたからね。2人とも、寝顔カワイイなぁ♪」…運転しながら雷斗さん…「そっとしておこうか。」前を見直す、加藤主任と伊原さん。と…伊原さんが加藤主任に…。
「朔夜さん、コレ見て…。」 「?何ですか?つきさん。」 伊原さんに手渡されたスマホを見た、加藤主任。しばらく見た後…
「…海さんも見て下さい。カワイイですよ…」 助手席から、振り返り、加藤主任から、伊原さんのスマホを受け取った。スマホを見ると…
「後ろ、ついてきてる。なごみに着いたら、衣織ちゃんを起こします。」
「…カワイイですね…。」 誤魔化しながら、加藤主任に渡した。伊原さんにスマホを返す、加藤主任…。
「スマホの画面…青空にしてるんですね。」
「この前撮ったんだ。雲が綺麗だったからね。」
伊原さんの待ち受けは、青空…。
「俺は、これです…」 「?これって、ハロ?」
「そうです。」
「すごいね…。そういや…明里さんと衣織ちゃんの寝顔似てんね(笑)」 「あ、俺も思いました。そっくりですよね(笑)」雷斗さんは運転席から、
「世の中には似ている人が3人いる…て聞くからなぁ(笑)」 「明里さんと衣織ちゃん、波長が合うのかもね。ずっと一緒にいるね。」寝顔に癒されているのか、伊原さんは、ニコニコしなが、話していた。普通に会話をしながら、道の駅を目指す。
「俺もそう思…わっ?!猿?!」 「え?!」
橋の欄干に座っていた猿に驚いた雷斗さん。
「本当だ?!すげぇ、こんな近くに居るんだ?!」
「車怖くないのかな?」 「猿は頭良いから…(笑)」
「山ん中だからなぁ…。猿くらいいるよね。長沢市に入ったな…。あ、河本さん、道の駅に寄れます?ソフトクリーム食べたい。」
伊原さんが雷斗さんに尋ねた…。
「あ、俺もたべたいから、寄ろう。」 「私も。」
「俺も。」
もうすぐ…道の駅に着く…。




