メールで
伊原さんのメール…。平間さんが…いる?動揺している私に…雷斗さんが「うみ。行こう。」 …声をかけた。表情がとても険しい雷斗さん…。お土産屋さんのロビーで…
「うみ…俺にそのメールを送って…加藤主任にメールする。もし、本当ならヤバイ…。」私は、首を縦に振り、お土産さんの入り口で、雷斗さんのスマホにメールを送る…。 怖くて頷く事しか出来なかった…。同じ内容をそのまま、雷斗さんに送った。雷斗さんが、ポケットから、スマホを取り出し、私のメールを確認して、加藤主任のスマホに送る。…加藤主任にメールが届いたのか…。スマホをポケットから、取り出して見ていた、加藤主任。「…(汗)…」驚いて、絶句していた…。
明里さんと衣織ちゃんが赤べこの置物に見ていた隙に、雷斗さんが伊原さんに近寄った。加藤主任も伊原さんに近寄る。
「マジ?伊原さん。」 「うん。」 「ど…どうします?つきさん。」 悩む私たち…。伊原さんは、明里さん達を見ていた…。すると、衣織ちゃんが…
「あかりちゃん、このぬいぐるみのキーホルダー可愛いね。」 「あ、これ?…貰ったの。」衣織ちゃんが、明里さんの鞄に付けてある、キャラクターのぬいぐるみのキーホルダーを見ていた…。
「…だれから?」 「…モトカレ?になるのかな?」も…元カレ…。ふと、伊原さんを見た私…。
…!…伊原さんの顔色が変わった?って何か気がついた。伊原さんは、またスマホを取り出すと、誰かにメール…? ”キン”♪…加藤主任のスマホ…。加藤主任がスマホを見て…またも驚いた。そして、雷斗さんにメールを送った。雷斗さんも…メールの内容を見て…?…~♪~私にも?もう一度、スマホを鞄から取り出して…スマホを見た私…。そこには…
「明里さんのキーホルダーのぬいぐるみに盗聴器。」
…明里さんと衣織ちゃんを見ていた、雷斗さん。
「今なら距離があるから、話しても大丈夫かな?…ちょっと、引っかかってた。平間は、逃げ帰ったが…明里さんに連絡するハズ。だけど、明里さんのスマホの着信音は、あまりならなかったし、明里さんも、もし平間からメールが来たら、困るハズ。ブロックしてれば、それまでだけどね。それと、平間って、根に持つタイプみたいだから…。」 と…伊原さん。その言葉に、雷斗さん…
「そういえば…近衛部長が、1度言われたら、必ずヤルとか…?言ってましたね…」
雷斗さんが伊原さんを見て、尋ねた。
「つきさん。あのキーホルダーを何とかしないと…。」 狼狽える加藤主任…。
「…したい。けど…うちらだけならまだしも、衣織ちゃんを巻き込む可能性があって危ない…」
「!た…確かに…。」焦る雷斗さんと私。すると雷斗さん。
「普通に振舞って、衣織ちゃんを送ったら、策を考えるか。」 伊原さんは、しばらく考えてから、
「河本さん。衣織ちゃんのパパさんにメールして、長沢の大峠の道の駅、なごみに来てもらって下さい。衣織ちゃんの家がバレたら、ヤバイから衣織ちゃんのパパさんには、バッタリあった事にして、衣織ちゃんを返す。」「分かりました。」
スマホを手にした雷斗さん…。と…
「また警察沙汰か…。明里…勘弁してくれよ(汗)」
頭を抱えていた、加藤主任…。




