探すな
伊原さんの真剣な口調と眼差し。あの時の…インフルエンザの時の表情だった…。この時の伊原さんは、別人の様になる。普段は眠そうにしているが…。と…伊原さんが明里さんにこんな事を尋ねた…。
「明里さん。アイツ…平間、明里さんのアパートに入れた事ある?」
「今日、迎えに来て貰いました。」
「…分かった。」 暗い表情の伊原さん。と~♪~伊原さんのスマホがなった。
「…兄さんか(笑)」 電話に出た伊原さん。
「今友達と居るから、メールするよ。またね。」
そう話して、電話を切ると…。もの凄い早さで、お兄さんへとメールをした。メールを送り終わると、スマホを鞄にしまい、
「衣織ちゃん、明里さん、朔夜さん、お待たせ。行こうか♪」と声をかけた。
「!うん!」伊原さんの誘いに俺から離れ、嬉しそうに 伊原さんについて行く、衣織…。?急に? 呆気にとられている…俺と加藤主任。~♪…うみの、スマホがなった。
鞄からスマホを取り出すうみ。俺たちを見ていた加藤主任。すると
「朔夜さん行くよ?」 伊原さんの呼びかけに、慌てて、衣織たちの後を追う、加藤主任。と…
「…え?!…」
驚いたうみの声が聞こえた。
「ら…雷斗さん…これ…。」 青ざめながら、俺にスマホを渡すうみ…。うみからスマホを受け取り、画面を見た俺…。その内容にギョッとした!!
「河本さんにもスマホ見せて。ここの駐車場に平間がいる…。朔夜さんに、メールして下さい。それから、このメールを見ても、平間の車を探すな…。」
…嘘だろ…




