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ウソツキ…

「既婚者?!」それを聞いて、明里は、声を上げ、ショックで、その場にへたり込んだ。焦る俺!その場にしゃがみこみ、明里を支えた…。

つきさんと海さんの殺気にも似た、雰囲気に、観念したのか…

「す…すみませんでした!ついその…出来心で!」

謝る平間…。すると、つきさん。平間の方を振り返って…

「…ここで、ヤリたくない…。明里さんを置いて、うちらの前から、消えろ…。」すげぇ…怖い声(汗)

「!は…はい!す…すみませんでした!!」

逃げるように、坂を降りていく、平間!俺が、明里を支えていると…

「お姉ちゃん、大丈夫??」 と…衣織ちゃんが、明里に声をかけた。「…ん?…うん…。」 力無く頷く、明里…。

「あ、明里さん?!大丈夫?!」河本が血相を変えて、明里の名を呼んだ。

「…追っ払った。明里さん、ショック状態か…立てるかな?」 河本が俺たちに

「下に売店があるから、冷たい物でも買おう!」

「明里、立てる? 」「…うん。」

フラフラと立ち上がるが、力が入らずに倒れそうに!と…!

咄嗟につきさんが、明里の前に後ろを向いて、座り、明里の腕を自分の肩から前にぶら下げ、その勢いで、背中におぶった!ギョとする俺たち!

「お…重くないんですか?」 と…海さん!

「…暑いだけ。あ、鞄、持ってもらってもいいですか?」 俺は、つきさんの鞄と明里の鞄を持った…。「…行こうか…。」と、つきさん。

明里をおぶったまま、坂を下る、明里を見守りながら、つきさんの隣を歩く俺…。周りの人達が、心配そうに道を開けてくれた。お礼を言って、ゆっくりと、坂を下っていく、俺たち…。ふと、つきさんが俺に尋ねた。

「…加藤主任の妹?」 「はい…。」

「ふ~ん…。」 と…つきさん。

「あの…重くないですか??」 「大丈夫…軽い。」

…確かに、明里は小柄だが…。下に着くと、売店は、混んでいた。

「俺の車に行こう!うみと飲み物を買ってくるから、加藤主任、先に伊原さんたちと行ってて!後、衣織も」 「私も売店に行く!」 と衣織ちゃん…。

河本夫妻と衣織ちゃんは、売店に、俺とつきさんは、河本の車へと向かう。途中、警備員に

「!熱中症ですか?救護室へ案内…」

「あ、大丈夫です。こちらで処置に当たります。」

と…つきさん…。

河本の車に着くと、鍵を開け、明里を後ろの座席に、座らせようとした。

「うちの鞄から、タオル取って、座席の下に敷いて。ソコに一旦座らせるから…。」

つきさんの言われた通りにした。タオルを敷くと…つきさんは、後ろを向いて、明里を、背中から下ろした。汗をびっしょりかいている、つきさん。鞄から、タオルハンカチを取って、顔の汗を拭いていた…。その間、俺は明里に尋ねた…。

「…明里。どうやって、平間さんと知り合った?」 平間と知り合った、経緯を話す明里…。

「コンビニで買い物していたら、ぶつかって、何度かそのコンビニに行くうちに、顔見知りになったの。夜、コンビニの駐車場で、立ち話しをしてたら、良かったら、付き合って下さい!って。1度断ったんだけど…。何回か告白されて…。それで…。名前を聞いたら、平田ですって…。」

「…分かった。後は何も話さないでいいですよ。」優しく声をかけた、つきさん。

「…ウソを付いて、いたんですね…。平間さん…。」

泣きそうになっていた明里。すると…

「お待たせ!」「明里さん、スポーツドリンク!」河本夫妻が戻ってきた。つきさんは、

「ありがとうございます。暑さもあるから丁度良かった。明里さん、飲める?」 と、明里に尋ねた。

「ありがとうございます…。あ、えっと…」

「あ、初めまして…伊原つきです。お兄さんの朔夜さんとお付き合いさせて頂いてます。」

「…つきさん?!」 「!!」

…驚いて、言葉が出ない明里…。すると…俺を見たつきさんが…

「…ウソを付くよりいいべ ?ちゃんと言った方がね。」

暑さで顔が赤いのか、緊張で赤くなってるのか…つきさんは、真っ赤になっていた。

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