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6人で

急遽、英くんとPC科の2人、豊川夏樹さんと河本主任との食事会。個室に移動し、真ん中にまきちゃん、目の前には、”主任”が座っている…。”なんで…私は、”アイツ”と食事を、とらなきゃならないの…”?。などと、思いながらも…ちょっと疑問に思った事があった私は、まきちゃんに尋ねた。「”まきちゃん、どうして、”個室”をすぐに、スタンバイ出来たの?…通常?ホテルの個室って”予約制”だよね”?」 私の質問に、まきちゃんはこう説明してくれた。

「通常は、予約制なんだけど、英が居たからね。…英、スーツ姿だし、もしかしたら”依頼”かなぁって…で、さっき入り口で、スタッフに話していたの。”もし”依頼”であれば、すぐ”個室”を使用出来るように、スタンバイしておいてください。ってね。…英からの、”予約”は入ってなかったけど、念の為ね。それに今日は、”個室”の予約、無かったし。大丈夫。」

私は、「”あ…あの時に”?…」 まきちゃんが私たちを席へと案内するよう、話していたスタッフさんにあの一瞬で、指示をだした事に驚いた。「”まきちゃん、凄いね。”」 まきちゃんの凄さに圧巻される私…と…さっきから、けいちゃんの話し声が聞こえない…?ふと、けいちゃんを見てみると、豊川さんと、何やら真剣に話している。さっそく、料理が運ばれてきた。どれも豪華で美味しそう…。お刺身を食べた。夏や初秋が旬の、お刺身の盛り合わせ。 思わず「”幸せ…”」 と呟いてしまった。…と

「美味しいですか?…”藤原さん”?」

私の声が聞こえたのか、目の前にいる”アイツ”…いや、河本主任が私に尋ねた。

「はい…美味しいです。旬のお魚なので嬉しい…。」

ふと、河本主任の顔を見た。何故か主任は、嬉しそうにしている。今度は、鱚の天ぷらを食べた。その様子を見て、河本主任は、

「刺身より、魚が好きなんですね。…今見ていると、魚を好んで食べてますよね。」

私は言葉に詰まるも、

「お肉も好きです。野菜も卵も。」

「後は好きな食べ物は?嫌いな食べ物は?」

「…嫌いな食べ物は、…セロリとゴーヤ…ピーマンとにんじん…。」……。それを聞いて河本主任…

「…にんじんとピーマン?……ッ!…子どもがいる。」

吹き出して笑っている…。その笑った顔に私は

「…わらっ…た?…ちょ」…私が反論しようとした瞬時……「「えぇぇーーー!!?」」

耳を劈く声が…。

「な…ナニ?!」 「な…なんだ?」

声の主は、まきちゃんとけいちゃん。私と河本主任は、一瞬、顔を見合わせた。 「「何事?!」」

「ちょっと!うみちゃん聞いてよ!!河本さんて、私達より、”歳下”なんだって!!」

……??…とし…え!?…。”歳下”!?

私もびっくりして、河本主任を顔を見た。

…”どう見ても…歳上…。だよね?” 河本主任は、私達の驚いた顔を見て、スグに理解したのか、あっけらかんと話してくれた。

「そうですよ。英くんとは、同じ大学の同級生なんですよ。で、豊川君が、英くんの高校の後輩なんです。」

私は、まきちゃんに、「英くんて…そんなに”下”だったけ?」 と確認してしまった。まきちゃんも、「”そうだよ”。」とあっけらかんに話す。私も思わずびっくりして、絶句してしまった。そして、あれだけ、あっけらかんと、説明してたクセに、更にその後で、驚愕してたのは、私の年齢を知った河本主任だった。

「さっき、”私達よりも歳下”て…?…!?」

私は、思わず…

「…人の顔みて…なに?!」

と言ってしまった。




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