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このままで…

つきさんが夕飯を作ってる間、俺はつきさんがなんで一緒に暮らしたいか考えていた。確かに土曜日か日曜日は一緒に居るし、つきさんのアパートに泊まったりしていた。職場でも部署は違うものの、一緒…。料理をしている、つきさんの後ろ姿…。相変わらず、手際よく作っていた。料理が出来上がる頃…。俺は、テーブルを除去シートで拭いていた…。

「朔夜さん、ちょっと手伝って。」

とつきさんが、俺に声をかけた。台所に向かい、出来た料理を運んだ。

「麦切り、もうすぐ出来るよ…。」 「はい…。」

最期に茹でた麺を冷水でしめて…器に盛り付けていた。それを2人でテーブル運んだ。席に着くと

「いただきます♪」 と…2人で言って、食べ始めた。今日の夕飯は、さっき取ってきた、シソとキスの天ぷら。ユウガオの煮物。いんげん豆の胡麻和え。後、麦切り。冷たい麺…♪

「美味しいです♪麦切り初めて食べました。薬味のしその風味がいいですね♪」 「さっぱり食べられるからね♪」

なんて話しながら、夕飯を食べた。食べ終えて、ひと休み…。俺は、つきさんに…

「さっき、一緒に住みたいって話してましたが、俺はもう少し、このままで居たいです。」

…麦茶を飲むつきさん…すると…

「分かった。最近、土日になると夕飯食って帰るし、たまにだけど、弁当詰めたりしてたからさ、なんなら、と思って、聞いたんだ。…ちゃんと考えてくれていて、ありがとう。」

…そうだったのか…。

「夏ならいいが、冬だと大変だからね…。」

「…確かに…。」 なんて話していると…突然、外からドーン!と音が聞こえた…。

「な…なんだ?!」 と俺!…するとつきさん。

「あ、始まったか…。花火大会♪」

え?!花火?大会??音にビビって居ると、

「駐車場に出ようか♪」 「駐車場?」


つきさんと、アパートの駐車場に出た。すると…

東の方角に見えた花火!スゲェ!こんな近くで…?!なんて思っていると、つきさんが

「この地区の夏祭り。いいね。今年の目玉とか聞いたから♪」

と…話してくれた。花火をしばらく、つきさんと見ていた。最後は、何十発かの花火…。綺麗だった。フィナーレが近いのか…スターマイン…。締めの花火を見終わった後、俺はつきさんに…

「…待ってて下さいね。必ず、迎えに来ますから…。」

と…伝えた…。何も言わないつきさん。部屋に戻ると、つきさんは、突然、俺に抱きついて…

「…待ってるから…。ありがとう。朔夜さん。」

そう返してくれた…。いつか…ちゃんとプロポーズするまで…もう少しだけ、このままで…。




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