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無理しないで…

朝…5時半…。鳥の鳴き声で目が覚めた。隣には、ぐっすり眠っている雷斗さん。昨日より体調は幾分良くなっていた。けど…何となく調子が悪い。ベットから起きて、トイレへと向かった。…あ…ショーツが…。生理が始まっていた。……。妊娠していない…。昨日、婦人科の先生から、言われて、出来てたら嬉しいし、怖いとも思っていたけど、やっぱり…赤ちゃん欲しい…。ショーツを変えるために、1度トイレから出た。寝室に戻り、替えのサニタリーショーツをタンスから取り出した。木目調が綺麗な白いタンス。トイレに向かい、サニタリーを着け履き替える。汚れたショーツは、紙袋に包んで捨てた。手を洗い、居間に行き、朝ごはんとお弁当の…

「おはよう…うみ。」 「雷斗さん、おはようございます。具合」 「…また無理して(汗)」

…少し呆れ?「具合まだ悪そうだから、今日も休む?」 「今日は、行きます。」 「また早退したら、周りが大変になるよ?」 「……。」 「まだ顔色も悪い。」そう話しつつ、雷斗さんは、冷蔵庫から麦茶を取り出した。洗ってあるグラスを戸棚から取り出して、麦茶を注いで飲んだ後、

「…うみが頑張り屋なのは、よく分かってるから、無理して欲しくない。」

「…分りました…。」

「ゆっくりして…ね。」「…はい…。」


朝、うみが朝飯と弁当を作っていた。無理して欲しくなくて、ちょっとキツめに話した俺。悪いことしたが、これは本音だ。以前、本部であった出来事で、体調が優れず我慢して出勤した職員が倒れた事があった。だから、その当時の上役が話していた言葉。


「無理に出勤する位なら、最初から休め。周りに迷惑をかけるな。」


その1ヶ月後にその方は、退職した…。今なら、かなりのハラスメントになるが…。そんな事を思い出していた。実際…どうなのかは、分からないが…。朝飯を食終えて、しばらくうみを見ていた。静かに朝飯を食べてるうみ…。ふと俺が見ていたのが分かったのか…

「?顔に何か付いてます?」 と…うみ。「いや…。なぁ、うみ?」 「はい?」 「…いや、何でもない。」

余計な事を言って…また、うみが心配したらな…と

何も言わずに、その場から離れて、身支度を始めた…。だが…この事が…これから、俺やうみ、加藤主任達をも巻き込む事になるとも知らず…。

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