出来るから…
うみからのメールで、俺も慌てて、職場を早退した…。うみと別々に帰った。家に着くと、うみは居間に鞄を置いてから、洗面所で手を洗った。俺も手を洗う。エアコンを付けるうみ。顔色が悪い…。
「…雷斗さん、寝室で横になっています…。」
「分かった。」
「…。軽くシャワー…汗かいて気持ち悪い…。」
「…大丈夫?」 「うん。」「ついてる?」 「…大丈夫…(汗)」 「…分かった。」 うみがシャワーに行った…。
俺は、冷蔵庫から、ペットボトルのミネラルウォーターを出して飲んだ。…筋腫…。ガンだと思った。もし、ガンだったら…うみは…だが、ガンじゃないと知って…心から安堵していた。しばらくして…
「…上がりまし?!…。」うみがそっと、俺の隣に座り、ぎゅぅと抱きしめてくれた…。
「雷斗さん…泣かないで…。大丈夫だから…。」
あ…いつの間にか…。シャワー上がりのうみは、身体が温かだった。この温もりと声。…うみが病気…とか…考えたくない事…。ガンじゃない安堵感で…しばらく、うみを抱き締めて離せなかった…。俺が落ち着くまで…こうしてくれたうみ…。辛いのは…うみの方なのに…。
「…ごめん…。うみ。ありがとう。もう大丈夫。」
俺の背中をそっと撫でながら、「…雷斗さん、驚かせて、ごめんなさい。…大丈夫ですから。」 うみをそっと離して、
「…今日は、ゆっくりしてて。夕飯も作るから。」と話した。うみは笑って、
「…大丈夫ですよ(笑)」と…思わず 「ダメ!休んでて!」と声を上げた俺…。ビクッと驚くうみ…。
うみを寝室へ連れて行き、ベットに寝かせた。
「…休んでて。エアコン、付けるよ?」 「…はい…」
エアコンの温度28℃に設定し、寝室を出た。30分後…。何となく寝室を覗く…。うみは眠っていた。
考えて見れば…最近、夜寝かせて無かった…。などと思いながら、そっと寝室の扉を閉めた。夕飯…。何を作るか…。食欲もあまり無さそうだった…。冷蔵庫を開けると、うどんと卵が…。
あれなら…出来るな。夕方 5時半過ぎ。うみが起きてきた。少し寒いのか、薄手のカーディガンを羽織っていた。「夕飯…。」 「今作るところ。座ってて…。」 「…手伝いま…」 「座って。出来るから。」 「…はい…」
心配なのか、ジッと俺を見ているうみ。15分後…。「出来たよ…。」 「…!かき玉うどん…。」
このうどん。以前、レシピサイトで見つけていた。丼から立つ湯気…。みつ葉の香りが良かった…。
「…いただきます。」 うみがつゆを1口…。
「…美味しい♪」…よかった …上手く出来ていた。
2人でうどんを食べ終えると、しばらくゆっくりしていた。夜7時過ぎ…うみが
「洗い物…。」と動こうとした。
「やるから、休んでて。」と俺。だけど、うみは 「出来ますよ。」 と言って、立ち上がろうとした。「…う~み~??」 …ちょっと低めの声で、うみを呼ぶ…。ビクッとまた…(笑)…。
「…今日はゆっくりして(笑)…」
「…はい(汗)」
…無理させたくない。洗い物や家事を済ませ、その日はうみも俺も早めに休んだ。




