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むしろ…

朝…起きたら、つきさんが居ない。朝5時半…。

居間かな…? 居なかった。ふと…テーブルを見たら置き手紙があった。「畑行ってきます。」 畑?? と思っていると…玄関が開く音が聞こえ、居間につきさんが入ってきた。「ただいま。朔夜さん早いね。」 汗だくのつきさん。手にはビニール袋…。

「おかえりなさい。」 「取れたよ♪」

袋の中には、きゅうりとトマト、長なすにインゲン豆…。…夏野菜…。

「…今日はこの夏野菜で朝ごはん作るか♪」

対面式の台所のカウンターに袋を置いて、洗面所へ向かう、つきさん。しばらくして戻り時計を見た…。

「…5時45分か。」 そう呟いたかと思うと

台所に向かい、取ってきたばかりの野菜を袋から取り出した。

「トマトは洗ってカプレーゼで食おう♪後は、きゅうりは味噌で♪」

なんて言いながら、朝飯と弁当を作り出した。ふと…何かを、思い出したのか…俺の方を振り返り…。

「朔夜さん、昨日洗濯したヤツ、乾いたから、今着てんのは、脱衣かごに入れてて。」と、つきさん…。

「ありがとうございます…。着替えて来ます。」

「うん。」 つきさんにお礼を言って、洗面所で着替えた。身支度を整え、居間へと戻る。魚が焼けるいい匂いがした。

「もう少しで出来るから。適当に…」 「手伝います。」 「ありがとう。そこのカウンターから、テーブルに持ってって。」 「はい。」

カウンターには、さっき、つきさんが取ってきた、トマトときゅうり…トマトはカプレーゼにし、きゅうりはもろきゅうにしてあった。テーブルに持って行って、台所に戻ると…

「ハムエッグ出来たから。」

「?!魚じゃ?」 「?これは弁当。」 わっぱが2つ…。弁当も詰めてくれた。炊きたてのご飯。昨日の夕飯の残り物も出して…。朝から量が多い? テーブルに来て座り…2人で「いただきます♪」 2人で朝飯を食べた。麦茶を飲むつきさん。ふぅと…ひと息ついて…俺に話した…。

「朝、しっかり食べる事は、大事だよ。ちゃんと食べる、適度に運動して、水分補給もする事で体調は整う。以前、食べる事が出来なくなって、酷い目にあったからね。最近は、気を付けてるよ。今は、食べられるから…幸せだ♪」

…だから、つきさん…。少しだけ、ふっくらに…。でも、今のつきさんの方が、健康的で好きだ。酒も禁酒して、タバコも止めて…。畑で汗を流して…。そう思っていると、つきさん。

「海さんに野菜届けるか。1ステに居るんだよな?確か…。」 「そうです…。」

カプレーゼを食べた…。なんかスゲェ…トマトが瑞々しくて美味い…。なんて思っていると…

「この時間に家に持ってくのもね…。河本夫妻の家に行くなら、3回目になるなぁ…。」

「3回目?」 「引越しの時と夜まつりん時。」

「…あ、俺、その時が初めてって。」 「いいんじゃね?別に(笑)ちゃんと行ったのは、前回が初めて見たいなモンだし(笑)」

そう話しながら、もろきゅうを1口齧ったつきさん。

「やっぱ、取りたてはいい♪美味い♪」

…嬉しそうなつきさん…。食べ終えると、しばらくゆっくりしてから、つきさんより、少し早めに出て、職場へと向かった…。



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