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のどか…

ナビに月丘温泉と入れて、魚市場を出た俺たち。月丘温泉へと向かう…。「しばらく道なり…」 と車のナビ…。

7号線を車で走っていると、見覚えのある、ショッピングプラザが目に付いた。ここは確か、昨年の今頃にうみと英たちと旅行に来て、俺とうみが水着を買った場所…。あれから1年位か…。あの頃はまだ、想いすら伝えられずにいた。でも今は…。と…加藤主任。

「…海でキャンプもしたいですけど、1度温泉旅館とかに泊まって見たいですね♪」 「いいね♪旅行♪」

と…伊原さん。そういえば、これから行く月丘温泉もいい所なんだよな…。なんて思っていた。うみも温泉好きで、あの旅行も温泉が目当てだった。ふと…うみ達に聞いた。

「…海でデイキャンプして、月丘温泉に泊まるのはどうかな?」 「いいですね♪」 「最高!」 「いいな♪…贅沢だ♪」

なんて話しながら運転していると、


「♪200m先、左です。」

ゲーセン?パチンコ屋?の建物がある十字路。左折…。しばらく道なり…と…。

「長閑ですね…。」

加藤主任が車の窓から、田んぼの風景を見ながら呟いた。

「前は何処にも出かけずに居たから、こうやって、出かける様になって、楽しいです♪」

「伊原さんに感謝だな。」 「はい。」 「うちはなんもしてないよ(笑)」 「伊原さん、旅慣れしてますね♪」

なんて話しながら、車で道を走って行く…と…。田んぼの真ん中辺りに目立つ建物が目に入ってきた。月丘温泉とあった。…細い路地を進む…。昔ながらの温泉地…。風情があってよかった。

「案内を終了します。」


目的地に到着した…。広い駐車場に車を停めた。フロントガラス越しから見えたタワー…?何だろう?あのタワー??なんて思っていると…

「…ここの、敷地内にあるんですよ。」

と伊原さん。車から降りて、ガラス屋に向かう。見た目がなんか…巻き貝?みたいな建物だった。

階段を上り、店内へ。オルゴールミュージックが流れていて、冷房が利いて涼しかった。中は沢山のガラス細工。しかもかなりの数…。と…

「カワイイ♡♡♡」 とうみ…。俺も一緒に見ていたが、種類が豊富過ぎた。店内を散策していると…?…見覚えのあるフォトフレーム…。

「このフォトフレーム…家にあるのと同じですね。」

…伊原さん…ここで購入って?あれ伊原さん達が居ない??スマホをポケットから取り出し、加藤主任にメールを送る…。すると、「2階に居ます。」 と返信が届いた…。

伊原さん達は2階に行っていた。

2階へと向かう…。そこには、ランプ?後…グラス??

「…ステキ…♪アンティークランプに切子ですね♪」「?切子?」 と俺…。「江戸切子とか聞いた事無いですか?」 「あぁ。それなら分かるよ。」 と…うみと話しながら、切子を見てみた。ぐい呑み…。よく見てみると手書きの値段表に ”刺子” とも書いてあった。青、紅、黒、透明…。ぐい呑みから様々なグラス…。

「…ここ、気に入って、月に何回か来ています。」

と…伊原さん。しばらく、ガラス屋を見ていた。

「…今回はこのタンブラーに…いや、ペア?…悩むなぁ(汗)」と…うみ…。

「私は、1階に行きたいです♪」 「じゃ、後で会いましょう♪」

と…伊原さん。お互い別行動を取る事に。


1階で「…この、ガラス細工、カワイイですね。」 と…うみ。海の生き物たち。イルカにクジラにシャチ…。俺は…ふと…目にとまったガラス細工…。思わずうみに…

「…うみ…こういうのもダメ?」 「え?…!…カワイイ!これなら大丈夫です♪」

夏…だからか? ろくろっ首とかのオバケたち。

その…ガラス細工を買った。加藤主任達も2階から降りてきた。伊原さんの手には、青い切子の1口ビールグラス。会計を済ませ、グラスを包んでいたスタッフさんが伊原さんにご自宅用かと尋ねていた。すると、「はい。」

と…答えていた。あれ?伊原さん、確かビール飲まないんじゃ?…なんて思っていた。


加藤主任が、伊原さんがこの青い切子の1口ビールグラスを使う話をしてくれたのは、もう少し後だった…。

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