軽食
お式が終わり…さっきのオープンカーで、チャペルから会式場の玄関へと戻ってきた…。
「2階の控え室へと御案内致します…。」
ロビーのエレベーターへと乗り、新郎 新婦 控え室へ。お式を終えた私達…。まだ、皆来ていなかったなぁ…。この控え室で休憩と軽食。時間は15時13分。控え室の中は、少し広めのとてもシンプルなお部屋だった。アンティークな照明に真っ白な壁紙…。無地のクリーム色の絨毯…。花瓶には向日葵…。テーブルは、円卓。ドレッサーとスツール…。ソファもあった…。席に着くと…衣織ちゃんも来てくれた。伊藤さんが連れて来てくれた。
「衣織ちゃんも軽食を…。」 「お腹すいたぁ(笑)」
「衣織ちゃん。一緒に食べよう♪」
衣織ちゃんも一緒に席に着いた。
「お疲れ様でした。お式は無事に終了致しましたので、休憩を…。この後、披露宴になりますが、お食事は、取り置きにさせて頂き、食事後、二次会へとお向かい頂きますので…。二次会の場所は、湯町のエンジェルピース様で夜8時からになっております。」
「分かりました。ありがとうございます。」
「お召し物を汚さぬ様、お手元のトーションをお使い下さい…。」
1口サンドイッチに、さくらんぼ…。壁側のテーブルには、コーヒーや紅茶も準備してあった。
トーション…。白い布製のナフキン…。伊藤さんが
「お飲み物は…」 と尋ねてくれた。 「あ、お水を下さい。」 「畏まりました。」 「俺も水を。」 「畏まりました。」「…いただきます♪♪」
衣織ちゃんが早速、1口サンドを口に運んだ。
「美味しい?衣織ちゃん?」 「うん♪」
私達も1口サンドを口に運ぶ… と…伊藤さん。
「こちらお水です。衣織ちゃんもお水どうぞ。」
「ありがとうございます。」 「ありがとうございます!」
お水を口に運んだ。すると、東雲さんが嬉しそうに…
「お2人とも素敵でしたよ…カメラを回して、外に出ましたけど…良かったです。衣織ちゃんも、とても良かったですね。では、しばらく、お休み下さい…。」
「あ…はい。ありがとうございます…。」 「ありがとうございます!」
東雲さんが控え室から、出た後で…。
「…二次会、確か、池澤施設長の知り合いの店だって聞いたけど…。幹事 誰がやるんだろう?」
「江部事務長みたいですよ?…後、安部川さんが手伝ってましたね。」
「…珍しい組み合わせだね…。」 「そうですね…。でも、仲がいい見たいですよ?」「このツナサンド美味しい♪」「美味い?良かったね。衣織ちゃん。」
衣織ちゃん、お口にマヨネーズが…。
紙ナプキンを手にし、衣織ちゃんに渡して上げた。サンドイッチを食べ終えた衣織ちゃん。紙ナプキンで口元を拭いて、私達に…
「…取れた?…」 と尋ねた…。「取れたよ(笑)」と返すと…雷斗さんが…
「…なんか…懐かしいなぁ(笑)」 と呟いた。
「…?…懐かしい?」 「うん。海に、旅行に行った時、こうやって、うみたちと会話したよね?で、豊川君が、夫婦見たいだって(笑)…あの時はまだね(笑)」
「…そういえば…懐かしいですね♪」 「…?…」
あの時…本当に…恋人になるとは…まして…夫婦になるなんて思って無かった…。今は…夫婦になって…。と…。壁にかけてある、時計を見ながら…雷斗さん…
「15時45分か…皆来たかなぁ?」 「多分(笑)」
と…ドアをノックする音が聞こえた。東雲さんが、来てくれた。
「失礼致します。お食事は、お済みでござますか?…先程のメイクルームへと向かい、もう一度お直しを…。」
「分かりました。行こうか。うみ、衣織ちゃん。」
「はい♪雷斗さん」 「うん!」
さっきのメイクルームへと向かい、メイクをお直し…。次は披露宴会場へと向かった…。




