ようせい
衣織ちゃんのお着替えが終わり…。雷斗さんが居る控え室に衣織ちゃんを送ってくれた、伊藤さん。一緒に衣織ちゃんのお着替えを見守った後、乙原さんが…
「…いいね。」「可愛いですね。」 後からきた、もう1人のスタッフの梅田さんも、衣織ちゃんに微笑む様に話していた。
衣織ちゃんが自分で選んだ、ドレス…。背中のリボンが、カワイイ…。
「では、新婦様、こちらへどうぞ。」
「はい…。よろしくお願いします。乙原さん、梅田さん。」
その頃…新郎控え室では。
「雷斗くん!お待たせ!」衣織が控え室に来てくれた。可愛く髪をセットしてもらい、化粧も…。別人になった衣織…。
「か…カワイイね…。衣織…。」
「本当?!」 「うん。」
と…伊藤さん。
「…妖精みたいですよね。…お子さんですか?」
「え…あ、いえ…あの」 「パパの弟だよ!」
「姪御さんですか。」 「…はい…。」
パパの弟…。まぁ…確かに。と…衣織。
「雷斗くん、かっこいい!あ、写真撮って!」
「…あぁ…」 衣織に言われるまま、スマホで写真をとる俺。その様子に伊藤さんが、
「お二人の写真、撮りましょうか?」 「あ、お願いします。」
スマホを伊藤さんに渡した。衣織と並んで写真をとる。
「雷斗様、表情が硬いですよ(笑)…笑って下さい。」
「雷斗くん、笑って!」
緊張で顔が…(汗)…。とりあえず、写真を撮る。
「…いいですね…はい…。撮りましたよ。」
写真を撮り終えて、伊藤さんから、スマホを受け取る俺。か…顔が引きつって(汗) と、伊藤さんの?え?ピッチ?PHS…。ここでも、使ってるのか。よく、医療ドラマなんかで目にしていた。
「…はい…。分かりました。」
「新婦様の御用意が出来ましたので、新婦様控え室にご案内致します…。」
…衣織と2人で、新婦控え室に向かった…。




