結婚式当日
7月20日、日曜日。朝7時…。スマホのアラームで目が覚めた俺。今日は、結婚式当日。昨夜…。うみがブライダルシェービングを受けた事で、更に肌が綺麗になっていた。元々、肌が綺麗なうみ…。堪らず…。
「雷斗さん。明日結婚式…。」 「…抱きしめるだけ。」 「…(汗)」
抱きしめる…だけでは済まず…と。
「…式が終わったら…ね?」 「…わか…嫌だ!」
我儘を言った俺!すると、うみ。
「今日、したら、二度としません…(怒)!」
「!!やめとく…。」 半泣きで諦めたが…この状態では寝れず、こっそりトイレでなぐさめた。しばらく、ベットに戻らなかったからか、うみが心配して起きていた。
「…遅かったですね?…お腹壊しました?」
「…いや…うん…緊張して(汗)」 「…そうですよね…(汗)」
さすがに…言えず…。また誤魔化した(汗)
ベットから起きると、うみは、朝飯を作っていた。今日のメニューは、焼き鮭、焼きナス、ハムとカイワレのチーズ巻き。豆腐と油揚げの味噌汁。
2人で朝飯を食べ終えた。食後に紅茶を飲む。
「みんな来てくれますね。」 「賑やかな披露宴になるね。」 「…楽しんでくれるといいなぁ♪」
10時少し前…。うみは、シャワーを浴びて、準備していた。ワンピースを着ている。俺もシャワーを浴びた。10時40分。衣織を迎えに行く。実家で待ち合わせ。
「おはよう!雷斗くん!うみちゃん!」
「おはようございます。雷斗。海さん。今日は、よろしくお願いします。」
兄が衣織を連れて、車まで来てくれた。
「おはよう。兄さん。こっちこそ…今日はよろしく。」 「おはようございます。」「悪いな兄さん。車まで来てくれて。」「大丈夫だ。衣織を頼む。」 「あぁ。」「じゃ式場で。」 「あぁ。」
実家を出て…車の中。可愛い服装の衣織…。「衣織ちゃん、カワイイね♪」 「よく似合うよ♪」
「ありがとう!うみちゃん!雷斗くん!」
15分後。式場に着いた。駐車場に車を停め、中へと入る。プランナーの東雲さんが出迎えてくれた。
「おはようございます。本日は、よろしくお願い致します。」
「おはようございます。こちらこそ…。」 「おはようございます!」
「おはようございます。衣織ちゃん。今日は、よろしくね。」 「はい!」
「では、早速ですが、控え室へご案内致します。」
控え室は、2階。エレベーターで2階へと進む。
河本家…控え室…。
「こちらでお待ちください。先に雷斗様、どうぞ。」
「分かりました。行ってくるよ。うみ。衣織。」
「行ってらっしゃい。」
先に俺が着替え。衣装室とは反対側の新郎専用の更衣室へと通された。
「河本雷斗様。本日は、誠におめでとうございます。担当の乙原です。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「では、先に、髪と軽くメイクを…」
髪をセットし…軽くファンデーション…。
「終わりましたので、こちらにお召し替えを…。」
タキシードに着替えた。
「よくお似合いですよ。では、新郎様控え室にて…お待ちください。伊藤さん、ご案内を…。」
「畏まりました。」
…別の控え室があるのか…。
控え室に通された俺。小さな控え室。水やコーヒーなんかが置いてあった。緊張していた。「水でも…飲むか」
式まで後、2時間…。




