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水害

7月13日、日曜日の朝…。ニュースで湯町と羽織町が水害にあった事を知った。何年か前にもあった水害。ニュースを観て、被害状況を知り、言葉を無くした。幸い死者、行方不明者はおらず、怪我人も居なかった。そこだけは、本当によかったと思った。うみは、ニュースを見て、ショックで泣きそうになっていた。と…。スマホがなった。加藤主任からだった。

「おはようございます!河本主任!大変です!」


加藤主任の剣幕で只事では無いと分かった。

「!おはよう。なんかあったのか?!」

「けいさんが水害に合われました!垂直避難して無事でしたが、床上浸水だと。今、つきさんと一緒に、片付けを手伝っています。」

「え?!けいさんが被害に?!」 「!けいちゃん?!」

”けいさん” と聞いて慌てて、うみが俺のスマホを奪おうとした!

「待って!うみ。渡すから!」

「もしもし?!加藤主任?!けいちゃんは?無事なの?!」

朝のあいつも無しに…今にも発狂寸前のうみ!

「青野主任!おはようございます!けいさんは無事ですよ!あ、待ってください!」


「もしもし?うみちゃん?!」 「けいちゃん!?大丈夫?!」 「大丈夫!!…つきちゃんが夜中、電話してくれて助かったの!!」

「ほ…本当によかったぁ…」

泣き声のうみ…。

「うみちゃん、泣かないで。大丈夫だから。」

「…うん…。」 「うみちゃん、頼みがあるの!タオルある?使い古しの。後、消毒液買ってきて欲しいんだ!」

「分かった!持っていく!」

「ありがとう!お金渡すから!」 「いらない!すぐ行くから待ってて!」「ありがとう!家は湯町中の向いだから!……」 「……分かった!後でね!」

俺のスマホを切り、手渡したうみ。

「雷斗さん、私!」 「俺も行く!!」

スグにありったけのタオルを持って、家を出た。

近くのドラッグストアへ行き、消毒液を買う。すると…。

「…石灰は無いなぁ?やっぱり、ホームセンターに行こう。」

石灰?何に使うんだろう?別のお客さんの会話を耳にしながら、消毒液を2~3本購入し、けいさんの家へと向かった。と…通行止め?!

けいさんの家に向かう道路の一部が冠水し、迂回しなければならなかった。何とか、迂回し、けいさんの家に着いた。けいさんが、家の中から、出てきた。

「うみちゃん!河本主任!おはようございます!…車、湯町中に停めさせて貰って!ヘドロ凄くて、停められないの…。」

「おはよう!分かった!」

湯町中の臨時駐車場…。そこに車を停めて、歩いてけいさんの家に向かう…。

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