オトナしくしてほしくて…
あの雨から2日。朝10時…。ようやく晴れ間が見えた頃…。つきさんは、帰りたいのか…ソワソワ落ち着かず。昨日、一眠りした後…。
「…洗濯…しねな?」 「…今日は、しません。つきさんと一緒に寝てます。」 「服、朔夜さんの…だし…。」 「だから?」 「…ブカブカなんだけど(汗)」 「…カワイイからこのまま。」 「…(汗)もし…泊まるなら、新しい下着ない。」 「…1日交換しなくても、大丈夫です…。」 「気持ち悪い…。」 「…なら、つきさんの下着買ってきます。」
「…!?どこから?」 「近くの服屋…。それとも、裸でいてもいいですよ?」 「…へんたい…。」
…へんたいでもいい…。一緒に居たい…。
「…そろそろ帰りたい。」 「もう少しだけ一緒に居てください。」 「うちの事したい。」 「…病み上がり。」 「もう治ったよ(汗)」
…つきさんの困り顔…。猫みたいだ(笑)
イタズラしたら、怒るかな?…解ってて…ちょっと。つきさんを抱きしめて…思わず…
「ここから…帰さない…。閉じ込める。」
それがヤバかった…!つきさん、震えて…怯えてしまった…。ジタバタ暴れて、俺から、逃げた。スマホを手に誰か…?
「もしもし…警察ですか?…助け」 ゲッ!警察に電話してる!!慌てて、つきさんのスマホを取り上げた!
「や?!返して!スマホ返して!!」
スマホを見ると…「青野 主任」 発信していた!
慌てて、スマホを切る。
「…つきさぁん…。」俺の低い声に…
ビクッ…と身体を震わせ…後ずさりするつきさん…。ジリジリと壁側に…つきさんを後ずさりさせ…トンッと壁を軽く叩いた…。それだけでも、怖かったのか…。震えていた…。思わず…抱きしめて…
「…ちょっと…調子に乗りすぎました♪もう少ししたら、帰っていいですよ…(笑)」
…涙目のつきさん…。と…
「スマホ返せ!」 渋々、スマホを返した。と。慌てて、鞄を手にすると…
「加藤主任嫌い!別れる!!」 え?!!
そう言って…俺のアパートを飛び出して行った!慌てて追うも、逃げ足が早いつきさん…。
やべぇ…完全に怒らせた(汗)
その後…つきさんに連絡したけど…電話にも出ず、メールも返って来なかった。自分がやった事が…如何につきさんを傷付けたか…反省しまくった。途方に暮れた…。
夜…冷蔵庫を開けると…プリンが入っていた。
つきさんが作った手作りの…プリン…。病み上がりで作って?…食えねぇよ…(泣)




