停電
避難バックを準備し終わった頃…スマホがなった。伊原さん?電話に出た。
「青野主任?伊原です。そっちは大丈夫ですか?」
「今の所は大丈夫です。でも…凄く怖いです(汗)伊原さんの所は?」
「うちは、今、加藤主任と居ます。1人じゃ心細いんで(汗)…あ、そうだ、アルバムありがとうございました。加藤主任から受け取って。良いですね♪」
「良かったです…。あ、…え?…もしもし、伊原さん?もしもし?」
「どうしたの??うみ?」 「電話…切れ…?!…!?…キャ!?」 「うわ!?」 ”ドッ!!…ガァァゴォォォン!!!”
雷鳴と共に…落ちた雷……電気が消えた!!
「え?…停電?」
…今…つきさんが1人じゃ心細いって…。スマホで青野主任に電話で話していた…。あの…つきさんが…。
「もしもし?…電話切れ?…きゃっ!」 「わっ!」
「て…停電??」 「う…うん…。」
と…つきさん…?…震えてる…?
「…怖い…(怯)」
え…。凄く…震えて…。
「…大丈夫…。俺がいます…。」 「…うん…。」
…背中を撫でながら…つきさんが落ち着くのを待っていた。普段…強いつきさんが見せる…弱い一面…。と…つきさんと俺のスマホが同時になった…。あの…独特の着信音…。エリアメール…。スマホをポケットから、取りだして…。
「…避難指示…陽高市、湯町地区…全世帯…。宮町地区…1部地域に…。」
…避難指示。ここは、沖若地区…。まだ大丈夫…か??と…
「…大丈夫…?朔夜さん?」 「…宮町と湯町に避難指示です…。」「…宮町…職場の近く…。」
「…え?」 「宮町だよ?確か…(汗)」
…大丈夫かな…?
エリアメール…。ランタンの光を灯しつつ…。確認していた雷斗さん。
「宮町と湯町に避難指示…。宮町は、1部地域…。湯町は、全世帯…。」
「…宮町って…職場の近くですよ?大丈夫…かな?」
「マジで?」 「はい。前に、伝票の住所に宮町って(汗)」
このままじゃ…本当に…。




