線状降水帯…
その日の夜…。ニュースをかけていた。シャワーを浴びて、部屋へと戻る…。
「東北南部に線状降水帯が発生しています…。河川の急な増水、崖から近い民家にお住いの方は早めに避難を…。県内ニュースです。陽高市内…松原地区15世帯20名に避難指示…。」
大変な事になっていた!
「…この辺りは大丈夫でしょうか?」
「…地吹雪はヤバいらしいけど…(汗)…一応、避難出来るようにしとこう!」 「はい。」
「リュックなんてないから、この鞄でいいかな?」
「そうですね…。」
避難出来るように…準備開始。
「水とインスタント食品。あるだけ、入れて置こう。あと、うみの鞄に着替えとバスタオルやタオル。後、絆創膏や薬。サニタリーも念の為…。この前、100均で買ったランタンと乾電池…。携帯用スマホバッテリー…。」
スマホバッテリーは、私と雷斗さんが同じスマホだから、ひとつあれば大丈夫だった。
私のもうひとつ鞄には、貴重品。それと、結婚式の招待状…。と…。準備していた。
「夕飯…オニギリにしますね…。」 「うん…。」
…災害…起こりませんように…。
その頃…
シャワーから戻ってきた、つきさん。俺の部屋着を着ていた。ブカブカだけど…(汗)可愛い…。
「ニュース見せて?」 「はい…。」 テレビを付けた。
「東北南部に線状降水帯が発生しています…。河川の急な増水…崖から近い民家にお住いの方は、早めに避難を…」
「…一応…この辺りは高いから…多分大丈夫。松原地区辺りかな?…後…。でも…避難の準備はしとこ。」 「…はい…。」
つきさんは、俺に避難バックを作るようにと…。
「着替え、タオル。後…絆創膏と薬。水、レトルト食品とか乾パンなんかあれば、それ。後…スマホバッテリーとスリッパ。メガネがあれば、メガネ。懐中電灯があれば乾電池と一緒に。それと、携帯トイレなんかあったら。」 「無いです。懐中電灯もスリッパも。」 「無きゃいい。」 「つきさん…鞄。」 「帰ったらやる…。」 「…ダメです!このまま居てください!心配なので!」 「…。分かったよ。…夕飯…おにぎりにするよ?ラップにくるんどけば、持ってけるしな。」
「ありがとうございます。」
…災害…起きませんように…。




