普段は…
月曜日の朝。出勤して、ステーションの個室へと向かう。あの日から、だいぶ日が経っても…業務課に戻れずにいた…。施設長の計らいで、ステーションの個室で…業務課の仕事をしている。殆どがパソコンに書類を打ち込んだり、伝票処理。最近は、受付なんかを手伝っていた。朝出勤し、まずは、軽く拭きそうじ。その後、業務開始。新たな受講生の受付。それが終わると、パソコンに向かい、書類確認と打ち込み。今回の受講生達の情報を打ち込み…。保存。と…。朝10時…。扉をノックする音が聞こえたから、パソコンから目を離して…扉の方を見た。施設長だった。
「おはようございます。青野主任。」
「!おはようございます?!施設長!」
急な来訪に驚いていると、
「そのままで…。はい。招待状。」
招待状の変事を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。」 「少し…いいかな?」
優しく笑みながら…私の隣に座った。少し広めの個室…。それでも…施設長と言う圧…(汗)…緊張していた。それを見破ったのか…施設長…。
「…そんなに緊張しないで(笑)…青野主任…いや…海さん…。本当におめでとう。1度、こうやって話してみたかったんだ。」
「?…あ、ありがとうございます…。」
「…赤ちゃんの頃のオモカゲは無いからなぁ…。」
「?あか…ちゃんの頃?」
「…海さん…。驚かないで聞いて。実は…。」
…施設長は、私が生まれた時の事…。施設長の奥様と、私の母との、出来事を話してくれた。
「…海さん…本当にありがとう…。妻を救ってくれて。そして…海さんのお母様にも、伝えて下さい…。」 「…あ…ありがとう…ござい…ます…。」
「…泣かせてしまったなぁ…。」 「…いえ…。」
そんな話し…初めて聞いたから…嬉しかった…。と…施設長…。
「…そう言えば、”つき”とも仲良くしてくれてたんだね。ありがとう。」
…つき…?…。あ…伊原さん?…。すると…
「つきは、知り合いの子なんだけど…。あの子だよ。電話もらったの。あの日、つきはここの、PC科を受けるつもりで来ててね…。」
「…え?…。」
「そのあとも…施設長だかなんだか知らないが…部下まもんねでどうすんだ?って(汗)…前から強くて。普段は、大人しいんだけど…。」
…伊原さん…強い…(汗)




