にわか雨
日曜日。BBQで、汚れた服を洗濯し、2階のロフトに干していた…。窓から、庭の木が揺れているのが見える。今日は、掃除もして…。と…。下に降りた…。雷斗さんが、モップ片手に…
「掃除機かけ終わったよ。モップもかけた。」
掃除してくれたんだ…。雷斗さん、疲れてたのに…。
「ありがとうございます。雷斗さん。」
「…梅雨入りした割に、あんまり蒸れないね…。」
「そうですね…。でも…風が強いです。庭の木が揺れてました…。」
「もしかしたら、ひと雨あるかな?」 「…多分…。」
掃除、洗濯を終わらせ、コーヒーでひと息…。と…
「うみ…昨日撮った写真、アルバムにしようか?」
「はい♪…あ、プリンター接続しないと…」
「…やっとくよ。」 「ありがとうございます。」
雷斗さんは、棚にある、プリンターに向い、作業を始めた。
「アプリ機能から、昨日の写真を…これで枚数…。完了。」
「早いですね。」「…慣れてるから♪」 「さすが♪」
買っておいた、アルバム用のファイル…。みんな同じ色…。
「衣織ちゃん…カワイイですね♡」 「…やっぱり似てるな(笑)母さんに…。」 「隔世遺伝ですね。」 「うん…。」
…衣織ちゃん、お母さんそっくり…(笑)
でも…昨日は驚いちゃった。衣織ちゃんのハツコイだと思っていたら、まさかの勘違い…(汗)しかも…豊川君の火種がまた…(汗)…。それで、加藤主任が、怒り心頭…。と…雷斗さん。
「衣織には参ったよ。だけど…豊川君にはもっと参った。確かに、初対面だったけど、まさか…伊原さんに直接言うとは(汗)」
「…私も焦りましたけど…でも…加藤主任にも焦りました。付き合ってるのは、何となく分かりましたけど…。」 「…え?」 「…ずっと、伊原さんから離れなかったし、ずっと見てましたからね。それに”つきさん”って…。」 「…そ…そうだよ…。」 「…?!…雷斗さん、知ってたんですか?」 「…伊原さんが異動する前に、教えて貰ったよ。伊原さん、悩んでたんだ。実は…」 …?…。雷斗さんから、伊原さんの話を聞いた。
「ナントカならね?あのPC科内ストーカーって…言ってたんだよ(汗)」 「す…スゴい言葉ですね(汗)」
「だけど…伊原さんの勘違いだったよ。加藤主任は、たまたま、スマホのアルバムの通知を見ていただけだったんだ。」 「なんだ…。なら…良かったですね。」
「うん…。あ、できたかな?」 「良いですね♪」
「後はファイリングして…出来上がり♪」
「いいね。みんな喜ぶよ。」 「はい♪」
と…にわか雨も…降り出した。何にもない…静かな日曜日…。このままゆっくりしよう♪




