小さな訪問者
「デイキャンプ?!行きたい!」 「まきちゃん、悪阻ないの?」 「全然大丈夫!むしろ食べたくて!食べ悪阻(笑)」 「良かった!じゃ明日10時半に陽高市のびる沢キャンプ場で。」「わかった~!じゃ明日ね!」
BBQ…デイキャンプとも言うらしい…。
前の日、雷斗さんの実家の帰りに、お肉や野菜を買って…明日は、飲み物やホタテなんかも欲しいから…。と…
「うみ、明日、加藤主任と伊原さんが買い出しを手伝ってくれるって。俺、衣織を迎えに行って、まっすぐキャンプ場まで行くから。」
「分かりました。楽しみですね♪けいちゃんと豊川君も来るって。」 「豊川君?休み取れたの?」
「そうみたいですよ?」 「…伊原さん、初めて会うんだな。」 「豊川君…(汗)」
…でも…みんなと…会えるし、楽しみ♪
翌日…。
朝8時…玄関のチャイムがなった。?…誰だろう?こんな朝早く?…雷斗さんが出てくれた。
!?!。この声…!…
「おはよう!うみちゃん!」 「?!衣織ちゃん?!」
「兄貴が送ってくれた(汗)」 「え?」 「今日、仕事がこっちになったんだと…だからって(汗)俺にメールしたらしいけど…寝てて気が付かなかったよ(汗)」 「(汗)…おはよう。衣織ちゃん。」 「おはよう!…いい匂い…。」 ?あ、朝ご飯の…って…衣織ちゃん朝ご飯食べてないのかな?
「衣織ちゃん、朝ご飯食べたの?」 「食べた。でも…」 「?」 「何か食べる?」 「!…うん!」
何か…あ、冷凍の焼きおにぎりがあった。
「焼きおにぎり食べる?」 「食べたい!」
衣織ちゃんに小さな焼きおにぎりを2こ…。後は、麦茶。
「いただきます♪美味しい♪」 「良かったね♪」
その間、雷斗さんは、ホームセンターへと出かけて、私は、クーラーボックスにお肉と切った野菜の袋を入れて準備していた。30分後…
「炭とコンロ、着火剤、買ってきたよ。」「ありがとうございます。」 と…雷斗さんのスマホがなった。加藤主任からメールだった。
「これから、アパートを出て、リオンに向かいます。伊原さんも一緒です。」
「うみ、準備できてる?」 「出来てますよ♪」 「じゃ…スーパーへ行こう。」 「うん♪」 「はい♪」
食材を買いに、スーパーへ。時間は、9時…。
「リオンで待ち合わせ。」
「はい。」 「雷斗くん、ジュース欲しい!」
「わかった。リオンで買おう。」 「うん♪」
スーパーの駐車場で、加藤主任の車を見つけた。伊原さんと一緒に…?スマホ見てる…?あ、気が付いた…。車から降りてくる2人。私達も降りる。
「おはようございます。河本主任。青野主任。」
「おはよう。加藤主任。伊原さん。」
「おはようございます。」 「おはようございます。河本主任、青野主任。」
と…?…。衣織ちゃん…また雷斗さんの後ろに…。人見知り…。
「衣織ちゃん…ご挨拶しようか…?」
雷斗さんが声をかけた。すると…
「河本…衣織…です。」 モジモジしながら、雷斗さんの隣に立って挨拶をした。すると…
「…おはようございます。衣織ちゃん。加藤朔夜です。よろしくね。」 「伊原つきです。よろしくね。」 と…衣織ちゃんの目線に合わせて、膝をつく2人。
「よろしくお願いします…。」
??衣織ちゃん…なんか…どうしたのかな?




