朝顔
6月20日金曜日。続々と招待状の返事が集まっていた。みんな出席。招待状は、箱に入れて保管。
「うみ…実家へ行こう。」 「はい。」
「夕飯も食べてけだってさ。」 「お母さんのご飯、美味しいですからね♪楽しみです♪」
「行こうか。」 「はい。」
今日は、勤務が半日だったから、雷斗さんの実家へと行き、結婚式の日程と義兄さん達に受付のお願いをしに向かう。
「着いたよ。」 「あ、衣織ちゃん?」 「…父さんと…?何してるんだ?」
玄関で何か…?植木鉢??
「あ、雷斗くん!うみちゃん!」「こんにちは。お父さん、衣織ちゃん。」 「こんにちは。いらっしゃい…。」 「何してるんだ?」
「アサガオのタネ植えたの!」
朝顔?…丸い茶色の植木鉢…。懐かしいなぁ…。小学生の時に、夏休みの宿題であったなぁ…。
「朝顔か。懐かしいな。」「雷斗さんも夏休みの宿題でありました?」 「あったよ。で…枯らして…(汗)」 「…俺は、面倒見なかったからな。雷斗達にさせないと…。ダメだから(笑)」
「…め…出るかなぁ?」 衣織ちゃんと私…。植えたばかりの植木鉢をしゃがんで見ていた。と…雷斗さん…「出るよ。ちゃんと面倒みなよ?」 優しい口調で衣織ちゃんに話していた…。
「衣織、じいちゃん、手伝うから。」 「な…!俺の時と!」 「ありがとう!おじいちゃん!」
玄関先で賑やかにしていると、義兄さんの柊斗さんが、帰ってきた。
「ただいま…。?…。何してるの?…。」
「おかえり!パパ!アサガオのタネ植えたの!」
「朝顔?…懐かしいな。…夏休みの宿題であったなぁ。育ち過ぎて…ツルが大変な事になってた…。」
…兄弟で…全然違う(汗)
「そろそろ家に入ろう。衣織、手洗ってな。」
「はぁい♪」
「雷斗たちも入りなさい。」 「あぁ…あ、母さん居る?」「夕飯作ってる。」 居間に入り、座ると、雷斗さんは、お父さんに 「式の予定表持ってきたから、後で見て。」 「あぁ、ありがとう。」
「後、兄さんに頼みがあるんだ。」 「なんだ?」
「沙織さんと、受け付けお願い出来ないかな?」
「いいよ…衣織は、先に行くんだな?」式の予定表を見ながら、私たちに尋ねた。 「式のリハーサルを一緒にするんだ。だから俺たちと行く。」
「雷斗くんと一緒に?」 「そうだよ。」 「わかった!」
「…あと、明日、BBQやるんだけど、来ないか?」
「俺と沙織仕事だから、衣織…」 「バーベキュー?!行く!!」 手洗いが済んだ衣織が、うみに抱きついていた…。
「衣織ちゃん…重たいよ♪♪」
「うみちゃん、温かい♪」
「…衣織、ちゃんと言う事聞いてな。雷斗、海さん、衣織をよろしくお願いします。沙織には、話しておきますから。」
「そういえば、沙織さんは?」 「今日は、遅番だ。近くの介護施設の調理補助に行ってるんだ。」
「へ~。前職は、確か、事務業だったな。」 「家の近くだからって。」 「なるほど。」
「雷斗くん明日何時に来るの??」
「9時位かな?」 「楽しみだなぁ♪」
とても賑やかなBBQになる……。




