やるから出てけ…
何も話さないつきさん…。気になって仕方なかった。
「…教えて下さい…。隠し事イヤです。」
…しばらく黙っているつきさん…。すると…
「…うちがバツだって知ってるよな?…出してやったヤツの忘れもん。この前、クローゼット掃除したら、出てきた(汗)…捨てんのも勿体ないし…。」
…な…なんだ…(汗)
「…嫌じゃないか?」 「…?…」
「いくら新品でも(汗)前のヤツの忘れもん…。」
「…大丈夫です。隠し事された方が嫌でした。」
「…ごめんなさい…。」
…そう言えば、つきさんて…なんで離婚したんだ?
俺は、何となく…聞いてみた。
「つきさん。あの…なんで…離婚…したんですか?」
「…ちょい待って。風呂溜めてくる。」 「はい…。」
風呂を溜めに、部屋を出たつきさん。しばらくして、戻ってきた。
「他人の金でギャンブル。借金。返せなくて、泣きついてきた。だから、うちが借金返した。で、その足で市役所行って、離婚届出して…。今度は離婚したくないって…泣きついてきた。だから…20万やっから出てけ!って言ってここを出してやった。」
す…スゴ…。金やるからって…。別れ…。
「後は、弁護士に全て任せて…やっと終わったんだ…。弁護士さんに…金は要らないから、二度とオレの前に姿見せんなって、伝えて欲しいって言ったら、弁護士のお姉さんびっくりしてた(笑)」
…つきさん…破天荒すぎやしませんか…(汗)
「だいたい…食費も入れず、家賃も払わず、仕事はやってたけど、ギャンブルで使うし。追い出して正解だったよ。慰謝料で20万返して貰ったよ。」
「よ…良かった…。お金返して貰ったんですね…。」
「…元は居候。荷物も全部処分したんだけど、それだけ残ってたんだ。新品だし…捨てんのもなんかね(汗)…履くの嫌なら捨てていいから。」
「…止めときます。なんか…呪われそうです(汗)」
「…だよな…(汗)」
と…言うわけで…下着は、明日、仕事行く前に交換していくことにし、この新しい下着は、封印する事に…。
~♪~
「風呂、溜まった。先にどうぞ。」
「あ、はい…。行ってきます。」
「タオルとバスタオル、あるから。待って。こっちはうちの。新品だから(笑)」
そう言って、寝室へと向かった。新しいバスタオルとタオルを俺に貸してくれたつきさん。
「今度はちゃんと持ってきてな(笑)」
…また…泊まりに来ていいんだ…。嬉しくて仕方なかった…。




