ダンガン
時間は昼12時…。伊原さんが迷った。
「お昼…食って…どうしよか…?」
「…何がです?」 「お昼食って、海に行くか?それとも…帰るか?」 「…海?」 「月丘からせなみへ行くんだ。」 「え…?」
「どうする?」 「…行きたい…です。」
「じゃ決まりな。お昼は…あそこでいいか…。車出すよ?ベルト…。」 「しました。」
カリオンパークの駐車場から、車で10分の…直売所。そこの敷地内にある、蕎麦屋に着いた。店に入り、窓側の席に着く。
「…月見そばにしよ。」 「俺は、キツネそばにします。」
注文して、スマホで何かを見ているつきさん。
「?…何してるんです?」 「…ルート確認。」
「ルート?」 「うん…。高速も下道もあんま変わんねな。なら、下道でいいな。」
…こっちの…日本海側にあまり来た事がない俺は、つきさんに頼りっぱなしだった(汗)…と…
「お待たせしました。かけそばです。後、キツネそばです…。ごゆっくりどうぞ~。」
「いただきます♪」 「いただきます。」
黙々と食べるつきさん。俺もつられて食べていた…。食べ終え、水を飲み…
「…美味しかった。」 「美味かったです。」
「混んできたな。」 「行きますか?」 「…うん。」
会計を済ませ、車に戻…?…つきさん?
「先乗ってて。ちょっと待っててな。」
…?…。言われた通り、車に向かい…自販機に?…何か買ってる…あ…戻ってきた。
「…アイスコーヒーで良かったか?」
つきさんの手には、アイスコーヒーと…?…
…エナジードリンク??
「ありがとうございます…。つきさんのは?」
「うちは、これ。」
と…車に乗り、エナジードリンクを開け…まさかの一気飲み…?!
「…(汗)…。じゃ行くか。」
「…だ…大丈夫…ですか…?…つきさん?」 「…うん。」
な…なんか…凄い顔してた…(汗) 蕎麦屋の駐車場を出た。
「7号線に出て…せなみに行くから。」 「分かりました。」
さっき調べてた道を…スマホナビも使わず、運転して行く、つきさん。
「つきさん…スマホのナビ使わないんですか?」
「?…使わない。さっき見たから。」
「あれだけで覚えたんですか?」 「高速と下道だけの時間を確認しただけ。」 「時間?」 「魚市場行きたいから。」 「魚市場??」 「うん。」
元きたあの…橋を…イチゴを食べた橋を直進し、そのまま…しばらく道なり…途中で道がイキナリ広くなった。
「…つきさん。」 「ん?」 「…眠くないんですか?」「大丈夫。」
職場でも、そうだったけど、つきさんは、休憩中…15分位だけど寝る時があって、何時ものこの時間は、眠いはずだった…。
「…飲んだから大丈夫…。」
…?…あ…エナジードリンク…。
それでも…何処と無く…眠たそうな…つきさん。




